2月20日、21日の土日、「水前寺の家」(風設計室から徒歩5分)の初めてのオープンハウスを行いました。風設計室からは口コミでしか連絡していなかったのですが、日曜日は熊本県主催の住宅見学会(県産材杉柱90本と畳表のプレゼントを頂いた関係もあり)との共催になり、2日合せて80名ほどの見学者でした。
県庁通りから二筋入った比較的静かな住宅地で、敷地南には3階建ての事務所ビルが近接していて少し圧迫感があります。1階は仕事にも使えるようにとの要望だったので、2階に生活の場を集中させました。ご家族は祖母とご夫婦と子供の5人家族、片流れ屋根の組合せでシンプルなT字型の平面です。コストを抑える工夫をしながら、構造や断熱、ペアガラス、設備の将来対応など必要な機能はしっかり確保しました。中央のLDKはハイサイドライトからの採光や広めのバルコニー、大きな木製建具でとても明るく気持ちの良い空間が出来上がりました。多くの見学者が低めに抑えた1階天井高に懐かしさを感じると言われ、2階のLDK(24帖)に入ると、天井が高く明るい空間に「わっ~気持ち良い」と歓声を上げられ、ちょっと嬉しい反応でした。南のバルコニーに接する残した梅の木も白い花を満開にして歓迎してくれました。
土曜日は近所の人や近くの以前設計した建て主、二週間前にインターネットを見て連絡して来られた人、わざわざ福岡から見に来られた方などでした。
熊本県は情報誌「くまにち すぱいす」に大きな広告を出し、予約不要になっていたので住宅会社の人も大勢で見に来られていたのには少し驚きでした。見学者の中にはすでに新築の準備が進んでいる人やまだ先だけど勉強の為に来られている方など様々です。普段大勢の人に一日中説明するのも初めてなので、何時もと違う疲れを感じましたが、晴天にも恵まれ丸二日引渡し前の住まいで過ごせ、自分で言うのも変なのですが改めて「水前寺の家」が好きになりました。