風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

久しぶりのブログになりました。

2007-10-15 20:27:44 | インポート

1 3 愛媛の大学に行っている長男の事で10月13,14,15日と急きょ松山へ行ってきました。二日間ゆっくり近況や自分の学生時代のことなど話し、30年前の気持や思っていたことが蘇って来て、懐かしさとともにほろ苦いものを感じました。

ついでですが、話題の建築を見てきました。今年オープンした安藤忠雄氏の「坂の上の雲記念館」です。松山市は松山城のある城山(132m)を中心にして、瀬戸内海側以外は山に囲まれ、古い町並みが残り、中心部にギュッと凝縮されたような感じの街です。その為広い空地が少なく「坂の上の雲記念館」も城山とビルの間に造られていました。安藤さんらしくエントランスまでのアプローチが長く建物へ入るまでの演出がされています。内部は三角形の平面を螺旋のスロープで動線を3階レベルへ導かれていますが、通路も狭く、展示空間も十分でなく、非常に観づらく、歩き難い、空間や動線の変化は面白いのですが、記念館としての機能はあまり満たしていないと感じました。

5 3_2 4 最後の日時間が出来たので、松山城(以前来た時は改修中でした)へ、リフトとロープーエーのどちらかで中腹まで登り、しばらく歩き広場に出て、そこから天守閣へ、連立式平山城(熊本城は連結式とのこと)と言われていて、敵への防御が何重も仕掛けられていて、戦略的な城つくりだと感じました。築城した加藤嘉明は完成間際に会津へ転封になっており、幕府の隠密が描いた絵図も残っていて、江戸幕府が松山城築城に疑念を持ったのも解る様な気がします。国の重要文化財の建物も多く、熊本城とは一味違う見応えがありました。

今回驚いたことがあります。もともと松山は物価が安く、暮らし易いとは知っていましたし、大学近くで値段が安いのは当たり前ですが、量の多さが半端ではありません。名前も「坊ちゃん」と言う居酒屋で、シシャモフライ(280円)は10匹、冷奴(280円)はどんぶりで出てくる。揚げ出しナス(280円)はボール(ドンブリ大の1.5倍)で出てくる。チャーハン(380円)は2人前分、ちょっとショックを受けるようなボリュームです。後から追加するつもりで頼んだのに、来たものを食べきれるか不安になる始末、他のメニューがどんなボリュームか予想するのも怖いくらいです。一品が2~4人が食べる量になっています。大人数の学生には大助かりですが、一般の客も多く日曜日なのに満席でした。