ちょっと前に知ってから、アルバム入手してみたいと思っていた。
NIGHT DEMONの『OUTSIDER』。
3枚目のアルバムで、8曲通してのコンセプトアルバムという内容になっている。
インタヴューを読んでいって、トリオ編成というのにこだわりを持っているところが気になり、METALLICAを始めとするスラッシュメタルを影響源にしつつ、New Wave Of British Heavy Metal(以下NWOBHM)にどハマリしていったという点からも、音楽的に面白そうだと感じた。
実際にyoutubeでライヴ映像を確認してみたら、かなりパワフルな演奏と同時に、フロントマンのジャーヴィス・レザビーがしっかりと歌っているのが耳についた。
こりゃ期待できるな、と。
元々、バンドが本格的になる前の動機も中々にアホな理由だからな(笑)。
どんだけNWOBHMに傾倒してるんだって話になる。
ただ、そういった影響にあるからこそ、メロディというか、全体的な曲としての聴かせ方が明確であるのが利点だろう。
あと、今回のアルバム聴いていてやはり思ったのが、ジャーヴィスの歌唱力の強さ。
ソウルシンガーとしても活動していたという経歴もあるからだろうか、所謂NWOBHMのリヴァイヴァル系バンドと比べても、地力がしっかりしていると感じるんだよね。
楽曲に関しても、悪戯に往時のサウンドプロダクションを真似る様な質感でもなく、飽くまでも演奏者から繰り出される楽器の音という点を重視した上での良い音質である為、懐かしさは何処となくありながらも、懐古趣味に陥っていない。
これだけの熱量を持つトリオ編成って、居るようで中々居なかったりするんだよな、しかもそこそこの若手で。
メロディックであるのは結構なんだが、そこに攻撃的な勢いや重みというのも付随させてこそのメタルであろうとオレは思っているし、更に様々な要素が加わりバンド/曲としての個性が滲み出ている事が大事。
ま、そこら辺は聴く人間各々の感性によるところだが、NIGHT DEMONはこれから追っていきたいなと思うね。
今年既にこの『OUTSIDER』全曲通しでのライヴの為に来日したというし、来年にはあのRAVENとのパッケージで来日するというから、こりゃかなりの熱量を放つライヴとなりそうだね。