2022.06.19撮影
キンポウゲ属(Ranunculus)のうち、これは、ハイキンポウゲ(Ranunculus repens)。「ハイ」って何?? と思いましたが、これは、学名の repens の「這っている、這う」。
ハイキンポウゲ(這金鳳花)
特徴は、匍匐茎(ほふくけい)を伸ばし、つながったままでいくらでも「子株」を作っていくことです。イチゴが増殖するようなものです。イチゴなら匍匐茎で株が増えたら得をしたように感じますが、キンポウゲだと増えて、増えて、増えて、、、と頭を抱えてしまいます。
なぜ困るか、というと、わたしの住むバンクーバーも、北米の都市一般と変わらず芝生がどこにでもあり、芝生に混じって生える雑草は悪者扱い。芝生は、夏場は2、3週間に1回は芝刈り。芝に紛れ込むタンポポやキンポウゲは掘り返して取り除く。労力を惜しむなら芝を傷めない除草剤を使う。生やしておくなら、タネが飛ぶ前に摘み取る。これが暗黙の了解です。
以下の画像では、花の真ん中に、タネとなるメシベが見えています。
2021.06.21撮影
キンポウゲ(金鳳花)なんて、すごい名前ですね。「金の鳳凰」ということですよね。実際、花びらは、ピカピカ、テカテカと光ります。ヨーロッパや北米の子どもたちは、キンポウゲの花をアゴの下にかざして、アゴの下を光らせて、遊びます。
キンポウゲの花は、なぜ、このように光るか。イギリスのケンブリッジ大学の科学者たちが発表した(ちょっと古い)研究(2011.12.14発表)によると、それは、花びらの外皮が二重構造になっていて、間に空気の入った層があり、反射が2回起こっていて、それが花びらの光沢を増している・・・(詳しくは、よろしければ、英文ですが、以下をどうぞ)。
キンポウゲは、わたしは、除草剤を使わずに掘り起こします。でも、ちょっと油断すると、花が咲いていたり、タネになっていたり、するんです。すると、家の前を通る人に、全員ではないにしても、にらまれます。そんな時は、まず、花とタネを摘み取り、それから、時間ができ次第、掘り起こし作業にかかります。
植物屋さんへ行けば、「観賞用」のキンポウゲが売られているんですよね。例えば、次の記事「キンポウゲ属入門簡単ガイド:家庭でするキンポウゲの育て方」の画像1、3、4(え? これ目の敵にされているキンポウゲじゃ?)、5、6、9、、、
Ranunculus 101 Easy Guide: How to Grow Buttercups at Home(英文+画像)
大型の花のラナンキュラスなら、原種だろうが園芸種だろうが庭に作りたい、というのはわかるんですが、そうでないキンポウゲのどれならよくて、どれなら撲滅しよう、になるのか、わからん・・・わたしはハイキンポウゲでも愛でたい方ですが。
ところで、もう多くの方々がご利用かと思いますが、
> こちらは名前のわからない植物を探すことを主な目的としたサイトです。
という、以下のサイトをご紹介しておきます。わたしは、何度お世話になったかわかりません。ありがとうございます。
四季の山野草