2022.06.01撮影
この2羽のカラスは、アメリカガラス(Corvus brachyrhynchos)の夫婦。庭によく来て、エサを取ったり、わたしたちがあげたのを食べたり、水をカラス用にと浅い容器にためてあるのを飲んだり、休憩したり、遊んでいったり、してくれます。バンクーバーでは野鳥にエサをやる文化があり、カラスもその例にもれません。
アメリカガラスは、日本のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)よりも小さく、地上をピョンピョンと飛んだり、ひょこひょことお尻を振って歩いたりします。とてもかわいいです。
2017.05.31撮影
カラス夫婦のとまっている木は、モミジバフウ(Liquidambar styraciflua)。「紅葉葉楓」と書き、「モミジの葉のようなカエデ」?
幹の上の方は、樹皮がまだらにはがれ、白っぽくなるところがあります(冒頭の画像、左)。地上に近い方の樹皮には、コルク層があり、幹に縦に裂け目が出ます(冒頭の画像に写っていませんが、次の画像には写っています)。
2022.04.07撮影
コルク層は、古めの枝にも見られます(冒頭の画像、左上、および、次の画像)。
2019.05.09撮影
上ふたつの画像で、カラスさんのとまっている枝がはげているのは、ご夫婦に加えて子どもたちもやってきて、しょっちゅうとまって、おまけに、また、クチバシを「ふいて」行ってくれるので、こんなになってしまいました。剪定をした時に、止まり木として残してある横枝です。
葉っぱはきれいな緑で、形はカエデ様(よう)。特色のあるイガイガの実をつけ、何ヶ月もかかって順番に落ちてきて、それを踏みつけると、存在感があります。最初は緑(冒頭の画像、上方)で、熟してくると焦茶色になりますが、緑のうちでも、焦茶色になってからでも、随意に(?)落ちてきてくれます。通行注意。
後ろに見える葉っぱは、スモモの一種(Prunus cerasifera 'Thundercloud')で、紅葉ではなく、葉が出て落葉するまでこういう色です。春先に、小さめの薄いピンクの花が咲きます。日本の梅のように艶やかではありません。夏には、サクランボのような赤い実がなりますが、だれも採ろうとしないところを見ると、人間の口には合わないのでしょう。