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ムラサキツメクサにかわいいお客さん(虫ですけど)

2022年08月18日 04時01分14秒 | マメ科
2022.07.05撮影

ムラサキツメクサ(紫詰草 Trifolium pratense、またの名、アカツメクサ(赤詰草)なんですが、兄弟分のシロツメクサ(白詰草 Trifolium repens、ウマゴヤシ(馬肥 Medicago polymorpha、とも合わせ、どんな分類になっているか、マメ科(豆科 Fabaceae)の関連部分だけ局所的に見てみます。

▶︎ シャジクソウ属(車軸草属 Trifolium
・シャジクソウ(車軸草 Trifolium lupinaster
・ムラサキツメクサ(紫詰草 Trifolium pratense)Red clover
・シロバナアカツメクサ(白花赤詰草 Trifolium pratense f. albiflorum)園芸種
・シロツメクサ(白詰草 Trifolium repens)White clover


▶︎ ウマゴヤシ属(馬肥属 Medicago
・ウマゴヤシ(馬肥、または、苜蓿 Medicago polymorpha
・ムラサキウマゴヤシ(紫苜蓿 Medicago sativa)Alfalfa「アルファルファ」


「シャジクソウ」の「シャジク」は「車軸」で、車輪状に並んだ葉のことを例えて「車軸」と呼んだもの。学名の Trifolium「三つ葉」に通じる、葉に注目しての命名です。実は、ウマゴヤシも葉は3枚であるかのように見えます。ウマゴヤシ(馬肥)という名前は、牛馬の飼料にも、また、土地の肥料にもなる、というところからでしょう。

わたしの庭には、なぜか、ムラサキツメクサの方が多く生え(60センチにもなります)、シロツメクサはあまりありません。でも、いずれにしても、あまり増えない限りは残してあります。それは、ツメクサ類が役に立つ植物だからです。

ひとつに、ツメクサ類が土の表面を裸にしないことにより他の雑草が生えるのを防ぐこと、またひとつに、根に共生する「根粒菌」が「窒素肥料」を生成することにより「緑の肥料」として使えること。春先には、さらに、全草を土にすき込んで堆肥とすることもできます。

でも、次の東北大学の記事によると、
> どの土にも役に立つ根粒菌が住んでいる訳ではない
のだそうですから、ツメクサ類に働いてもらおうと思ったら、土に根粒菌を足してやる必要もあるみたいです。シロツメクサやムラサキツメクサが生えていたら、窒素が十分である、というわけではないのですね。ちょっとがっかり。


冒頭の画像の手前の葉の裏をご覧ください。これは、ジュウサンホシテントウ(Hippodamia tredecimpunctata)であろうと思われるテントウムシの幼虫です。焦点深度から外れているのでわかりにくいですが、ちゃんと片側の足が3本見えます。

以下のWikipediaからの画像で、姿、形、色、をお確かめください。これは、日本に多いナミテントウ(Harmonia axyridis)ですが。


Harmonia axyridis larva(ナミテントウの幼虫)
撮影者:doug wilson
撮影日:2005.11.13
オリジナルからの改変、なし

テントウムシは、アブラムシを食べてくれるので大事にしています。

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