カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

八重のフジなんて、あり? ツルの向きは?

2022年08月05日 07時41分54秒 | マメ科
2021.04.27撮影

どうしてもフジが欲しくて、その時、植物屋さんにはたまたまこれしかなかった、というのが、この八重のフジ。フジと言えば「マメの花」の形、という固定観念があったので、この花が咲き出した時には、こんなはずじゃ・・・と思いました。そう、確かにラベルには写真が載っていたが、そして、その写真を見てちょっとは気にはなったが、フジを手に入れるうれしさの方が不安を上回って、買い求めたのでした。でも、よく見ると、ほんとうに可愛らしい花です。

八重を大写しにしたのが、これ。

2021.04.27撮影

もうちょっとツボミの部分が、これ。

2021.05.03撮影

日本フジ(Wisteria floribunda)の園芸種 Wisteria floribunda 'Violacea Plena' なんですが、つけられていたラベルには中国フジ(Wisteria sinensis)と書かれていたんです。

中国フジだと、日本フジほど花の房が長くなく、花期も短めか、というのも不安の材料だったのですが、いや、とにかく、フジが欲しかった。ラベル自体の間違いはよくあることなので、たとえ、生産者がつけたラベルであっても、頭から信用しているわけではなく、ま、うちに来てくれたらなんとかなるだろ、と思い、うちの庭の一員となりました。あれは昔のこと、今はもう古い株です。

このうちの園芸種ちゃんは、八重になる方に力を入れているのか、房はそう長いわけではありません。わたしの育て方が良くない、という可能性もあります。

2021.05.04撮影

日本フジ(和名はフジ)と中国フジ(和名はシナフジ)の特徴の違いは、花の房の長さ、花期の長さ、以外にもいくつかありますが、一番おもしろくわかりやすいのは、花のついていない時でもわかる、ツルがどちら向きにからんでいるか、ということ。日本フジでは、ツルが時計回りで伸びます。ところが、中国フジは、反時計回り。

日本では、中国フジはあまり見られないからでしょうか、日本フジの特徴と中国フジの特徴を比較したものは、日本語で見つけられませんでした。


わたしのうちのフジは、自然発生して急速に3メートルにもなったフサフジウツギ(Buddleja davidii)の陰になりがちで、ここ数年、かわいそうなことをしています。フサフジウツギの方を刈り込むしかないようです。以下の記事もよろしければ、どうぞ。


それよりもっとひどいことをしたのは、ある年、諸般の事情で夏に水やりが足りず、葉もしなれ、次の年には、ほとんど咲かなかったことです。'Violacea Plena' さん、すみませんでした。これからは、そんな悪いことは決してしません。

コメント