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8年後のヘレボルスの庭はこうなっていた

2023年02月08日 08時00分00秒 | キンポウゲ科、ヘレボルス
2014.03.24撮影

昨日、うちのヘレボルスの庭がどう「始まった」のか書きました。2006年のそのデジタル化されている写真の記録によると、2006年には、ヘレボルス(Helleborus)が6種類ありました。それから8年後の2014年には、5種類しかありません。これは、どこかで何かを失ったか、あるいは、2006年にしろ、2014年にしろ、記録自体が不完全なのかもしれません。

冒頭の画像は、オリエンタリス(orientalis)の花を上から撮ったもので、花の裏側が見えている状態です。花の表側も美しいですが、このように、裏側もハッとするぐらいきれいな色のことがあります。

葉っぱのように見えるものは、苞葉(「抱擁」じゃありませんよ、念のため)で、まあ言えば、やっぱり「抱擁」のごとく、花の「おくるみ」みたいなものです。苞葉は、花柄も葉柄も地上から直接出る無茎種、例えば、オリエンタリス、などに現れます。

この画像には、この個体の葉は写っていません。わたしは、ヘレボルスの健康な葉を切り取ってしまうのは好きではないのですが、この個体の場合は、あまりにも花で空間が混雑してきたので、わたしが葉を地上近くから切り取ったのでしょう。

この個体は、2006年にあった、花の表側が薄めのピンクで、「花びら」にくっきりしたあずき色の点々がついていた「個体A」だと思います。花の裏側の色が表側の色より濃いことは、よくあります。

2014.03.24撮影

上の画像の個体は、昨日お見せした2006年の「個体B」と関連して、次の可能性があります。
・「個体B」そのものであるが、年月が経って形質が変化した
(これは、チューリップなどでよく起こります)
・「個体B」はなくなっているが、これは「個体B」の子孫である

「個体B」の子孫であるなら、交雑の方法として、次の3つの可能性があると思います。
・わたしが新しい個体(=遺伝子)を導入してそれと交雑した
・うちの庭の中にすでにあった個体の遺伝子と交雑した
・うちの近所の個体の遺伝子が闖入してきて交雑した

上の画像中、一番上の「花びら」の上縁に裏側がちょこっと見えますが、これは、あずき色です。「個体B」と同じ色です。

この2014年の個体は、形質がすっきりしません。でも、2017年以降になると、これによく似てはいるが、形質の落ち着いた、きれいな、個体が現れてき、後、多くの魅力的な個体を生み出すことになります。それについては、またいずれ別の記事で。

2014.03.24撮影

この個体は、昨日ご紹介した2006年の「個体C」と「個体D」の交雑種の可能性があるかなあ、と思っています。あるいは、わたしが、もっと濃い色の新しい株を導入して、それと交雑したのかもしれません。この個体は、「個体C」と「個体D」より、緑色の出方が少なめで、点々が連なってやや網目模様になったところがあります。

2014.03.24撮影

このヘレボルスは、ちょっと不思議なんです。白と言っても黄緑っぽい花、不規則にまだらに少数だけ出る赤紫の点々。葉っぱのような形の「花びら」(このような葉のような形をした「花びら」は、後年たくさん見るようになるのですが)。

交雑種ではあるのですが、何と何の? オリエンタリス(orientalis)とニゲル(niger)とアルグティフォリウス(argutifolius)がどう組み合わさった?(ニゲルは、2014年までに消えていたようですが、子孫は残したのか?)

この個体は、生えている場所と、その変わった特徴から、2022年にも生き残っているのは確認できているのです。このことについても、またいずれ後ほど。

2014.03.24撮影

アルグティフォリウスは、上のように、いつも元気です。疑問は、アルグティフォリウスがどの程度にまでオリエンタリスと交雑するか、です。

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