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[着陸失敗]豪雨のなか横転炎上で88人死亡(タイ)

2007-09-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月17日、タイのリゾート地、プーケット国際空港で、旅客機が着陸後オーバーラン(横転し滑走路脇の林に激突か?)し、炎上。88名もの犠牲者をだしてしまいました。墜落したのは、格安航空会社の「ワン・ツー・ゴー」で、機材は、MD-82型機。
 原因は調査中ですが、当時は豪雨で視界が悪く、着陸するかゴーアラウンドするか、管制と機長の間で何らかの交信があった様子ですが、詳細は現在不明。普通に考えると、着陸を試みているところから、視界は確保できており、それ以外の原因で着陸に失敗したと思われます。一部の報道から原因を推察しますと・・・

・突風により、機体があおられ横転?
・着地地点が伸び、滑走路内で停止できなかった?
・豪雨により滑走路に水たまりが出来、ブレーキが利かず制御不能?

ボイスレコーダーなどの回収分析が今後行われ、原因が特定されると思いますが、着陸が的確な選択だったのか、管制の指示に問題はなかったのか、早急に原因の特定と発表、再発防止をお願いしたいと思います。
犠牲になられました方々のご冥福を祈ります。

旅客機炎上88人死亡 130人乗り 着陸に失敗 プーケット 9月17日8時1分配信 産経新聞
 【バンコク=菅沢崇】タイ南部のリゾート地、プーケット国際空港で16日午後4時(日本時間同6時)ごろ、乗員乗客130人乗りの旅客機が、悪天候の中で着陸に失敗し、炎上。旅客機はタイの格安航空会社「ワン・ツー・ゴー」のMD82型機。タイ政府などによると、88人の遺体を発見し、42人の負傷者を病院に搬送したという。
 同社は、搭乗者に日本人はいないと発表。外務省も在タイ日本大使館を通じ、乗客に日本人がいないことを確認した。プーケット県の副知事は「43人を救出し、病院に搬送した」と述べた。乗客123人のうち78人がオーストラリア人やイスラエル人、英国人など外国人で、残る45人がタイ人という。
 墜落したのはバンコク・ドンムアン発プーケット行きのOG269便。豪雨の中、プーケット空港に着陸しようとして墜落し、滑走路脇の林に突っ込んだ。複数の爆発音が聞こえ、機体は2つに割れたという。生存者の一部は自力で事故機から脱出した。
 タイ航空幹部はロイター通信に「着陸時は視界が悪く、パイロットは着陸のやり直しを試みたが、バランスを崩して墜落した」と事故の状況を語った。滑走路にも水がたまっていたという。機体の炎は消し止められたが、空港は閉鎖が続いた。
 国家災害警戒センターは、管制官がインドネシア人の機長に悪天候を伝えなかったことと、機長が管制官に着陸の指示を仰がなかったことが事故の原因になった可能性があると指摘した。
 ワン・ツー・ゴーは国際便を運航するオリエント・タイ航空が出資して2003年12月に設立された。13機を保有し、バンコクと国内地方都市の間を運航している。
 プーケット島は日本人にも人気のリゾート。2004年12月に起きたスマトラ島沖地震の際、津波に襲われ、大きな被害が出た。プーケット島とその周辺で日本人28人が死亡した。