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[伊丹空港]パイロットと管制官ミスで滑走路無許可横断

2007-09-07 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 9月6日午前10:40頃、大阪国際空港(伊丹空港)で、パイロットと管制官のミスがあり、無許可で滑走路を横断してしまいました。
横断した旅客機は、JAL(日本航空)の宮崎発大阪伊丹行きのMD87型機。

写真のように、大阪国際空港は2本の滑走路を持っており、写真下の滑走路がメインの32L、上の短い滑走路が32Rで主にプロペラ機の離着陸に使用しています。

問題となった機は、32Lに着陸後、駐機場へ向かうため32Rを横断。思いこみ、勘違いで別の機の指示を自機へと思い横断。着陸機がなかったため、大事故とはなっていない。が・・・

事件があった時刻には、各地からプロペラ機が着陸する。横断した32Rへ着陸すると思われる着陸時刻はおおまか以下の通り。
・10:20 佐賀空港発(デハビランド・カナダ8)
・10:25 山形空港発(ボンバルディア)
・10:25 福島空港発(ボンバルディア)
・10:30 松山空港発(サーブ)
・10:35 但馬空港発(サーブ)
・10:45 新潟空港発(デハビランド・カナダ8)
※32Lを使用すると思われるジェット機は除いています

もし、32Rに着陸する機が定刻また延着した場合、横断時刻と着陸時刻が同じ事も充分予測されるのです。今回は、たまたま運が良かっただけで、間違えば大惨事になっていたかも知れないと言う事を再確認し、猛反省して頂きたい。
※写真は、Google Earth


JAL機、無許可で滑走路横断=パイロットと管制官がミス-伊丹空港 9月7日0時35分配信 時事通信
 伊丹空港(大阪)で6日午前、パイロットと管制官の双方のミスで、着陸した日航機が管制官の許可を得ずに滑走路を横断するトラブルがあった。国土交通省は、管制官がすぐミスに気付き、他に離着陸する航空機がいないことを確認した上で横断を黙認したため、安全上問題はなかったとしている。
 同省によると、トラブルがあったのは午前10時40分ごろ。宮崎発の日本航空2430便、MD87型機(乗客乗員121人)が同空港に着陸した際、パイロットは空港内に着陸したヘリコプターに対する飛行場管制官の指示を勘違いし、無線を地上管制官との交信周波数に切り替えた。
 滑走路横断を許可するのは飛行場管制官だが、日航機は着陸時とは別の滑走路を横断し、駐機場に入った。