flight2005

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[大韓航空機]秋田空港の誘導路へ着陸!

2007-01-07 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 まずは、皆様2007年明けましておめでとうございます。今年もflight2005をよろしくお願いします。
本日おどろくニュースが飛び込んでまいりました。何と秋田空港へ着陸する大韓航空機が滑走路ではない「誘導路」へ着陸してしまったのです。
 秋田空港のデータは・・・
滑走路はRWY10/28 2500m×60m 誘導路の幅は30m
ILS-LLZ108.9MH VOR/DME110.65MH となっています。
次に、本日の秋田空港の様子を見てみますと・・・(夕方のデータですが)

RJSK 060936Z VRB02KT 4000 RA BR FEW002 BKN020 BKN035 04/04 Q1000 RMK 1ST002 5SC020 7SC035 A2953 P/FR

正午頃も風は静穏で、気圧は低く雨模様ですが視界は開けていたと思われます。ではなぜ誘導路に着陸してしまったのか・・・?

(私の勝手な推測)コ・パイがビジュアルアプローチで進入
着陸許可を得、初めて秋田空港へ着陸する副操縦士が視認着陸を試みる。が、目の前は滑走路ではなく、誘導路が!
なぜミニマム前に着陸復航をしなかったのかは解りませんがそのまま着陸。・・・残念ですが、意図して降りたのか、計器に何らかのトラブルがあったのかは現在不明です。
----- 事実は以下の通りでした -----

(解った事実)
上記は私の推測でしたが、着陸した機長、副操縦士などから信じられない言葉がかえってきました。
・滑走路は7~8キロ手前から「2本」確認した。実際は1本しか滑走路がなく、誘導路を2本目と勘違い。
・機長は何度か秋田空港へ着陸経験があった。
・前回はILS RWY28 からの進入で、今回はVOR/DME 10 からの進入だった。
・副操縦士は着陸前、誘導路に進入している事を確認したがそのままにした。
・管制官も着陸直前、誘導路に進入している事を確認したがそのままにした。

誘導路を走行する飛行機がなく本当に良かったと思います。
人的ミスか、別の要因か・・・徹底した原因究明をお願いしたいものです。


<関連リンク>
秋田空港
大韓航空

(読売新聞)1月6日15時58分配信
 6日午後0時15分ごろ、秋田市の秋田空港で、韓国・仁川発の大韓航空機769便(ボーイング737―900型機)が誤って誘導路に着陸した。
 同便には乗客124人、乗員9人が乗っていたが、けが人はなかった。
 国土交通省などによると、誘導路は滑走路と平行し、南側約120メートルの位置にある。長さは滑走路と同じ2500メートルあるが、幅は30メートルで滑走路の半分しかない。
 国交省は、大惨事につながる恐れもあったとして、6日中にも航空・鉄道事故調査委員会の調査官2人を現地に派遣し、調査に乗り出す。

(時事通信)1月6日16時1分配信
 6日午後零時15分ごろ、秋田市雄和椿川の秋田空港で、韓国・仁川発の大韓航空769便ボーイング737-900型機(乗客・乗員計133人)が着陸する際、滑走路横の平行誘導路に誤って下りた。
 誘導路上に航空機などはなく、無事に着陸を終え、機体の損傷やけが人はなかった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、事故に準じる重大インシデントに当たるとして調査官2人を現地に派遣、原因調査を始めた。
 国交省などによると、当時の天候は小雨で、霧はなかった。同機は海側から着陸体勢に入った。2500メートル滑走路(幅60メートル)の右側約120メートルに、ほぼ同じ長さで平行誘導路(幅30メートル)が位置していた。 

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