僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

毎日が、はじめて。

2017-02-21 11:04:50 | 日記
昨日は、山口県美祢市にて講演会でした。

刑務所内での講演会です。
男子および女子に対しての慰問講演という仕事でした。

刑務官として働く方々。
そして、社会復帰を促進する民間の企業に従事している方々がいて、その仕事があまりメジャーではないという点に重点を置いて感想を述べていきたいと思います。

再犯防止という仕事があります。
僕たちが住んでいる社会には、再犯防止という仕事があります。
もう二度と、誰も加害者にさせない。
そして、それは誰も被害者にさせないという目的に繋がっていきます。

これは、やはりとても意味があることと思いました。

職員、スタッフ全ての人が受刑者一人ひとりが違うために、対人であるどのような仕事でも言える「作業」になってはいけないという意志を持ち、起こり得る全ての心の動きに対峙していました。

現役を退いた校長先生や、相談に乗るカウンセラーの人。
カリキュラムを考えたり、挨拶のしかたやあり方にまで声をあげて取り組む職員たちがいました。

僕が刑務所に講演に行くときは、決まって雨です。
物悲しく、どこかホームシックに似たような感覚に包まれます。
寒さも寂しさを増すのだろう。

何を思い、何をすることが正解なのか。
そこには答えなんてないんだろうと思います。
それぞれが「ここ」っていう指針を立てて、それぞれが目的を見出してお仕事をしていました。

目的は、それぞれ。

先ほど述べた再犯防止が命題だとすれば、各々の遂行した先の対象はどこかということになる。
直接的か間接的かとなるのだから、やはりここは直接的な受刑者に対しての接し方や考え方みたいなもので、人だからこそ大きく迷う。

ちなみに。
話せば話すほど僕は迷い、きっと混乱する。

話し始める前、反応は悪い。
話してる途中から、いつもの講演会となんら変わらない表情に変わり、終盤の集中した表情は小学生や中学生のそれに似ていた。
みんな、ポロポロと涙を流していた。
過ぎ去った時間は戻っては来ませんが、これから来る未来は小さくも大きくも変わる。
弱い心のまま過去や他人のことで翻弄されず、強い心で自分と未来を変えて欲しいと思います。

毎日が、はじめて。
僕らは、毎日がはじめてです。

そんなはじめての毎日を作業にならないように。

そんな風に丁寧に、厳しく仕事をしている人達がいます。
とても無名な、とても意味ある仕事です。

興味を持たれたら、調べてみてください。
僕らは彼らを応援していこうと思います。

ところで、昨日の強風のため飛行機が遅れて飛んで、着陸の際には旋回を続けまくり、2分差で敢え無く新幹線には間に合わず。

ようやく仙台到着です。
今日はデスクワークをします。

頭の中の整理もしたいし。
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-02-21 15:10:59
美祢社会復帰促進センターは半官半民の矯正施設だったかしらね?どんな仕事にも優劣はないと思うけれど、誰かの人生に深く関わる、大変なお仕事だね。

毎日がはじめてで、毎日が最後。
丁寧に、でも全力で生きていきたいねぇ。

聴いた人の心に小さな種が蒔かれる。種まきお疲れさまでした。
返信する
Unknown (なる)
2017-02-21 16:22:11
以前、地元のコミュニティセンターでそのような講演会がありました。
 再犯防止には、就業支援は、かなり大切で、こころがくじけて無断欠勤をするようになっても、地道に就業するように支援し続けることが必要だという事。それには雇用者はもちろん、スタッフ間の理解が無いとだめという話でした。
 すべての社会に通じる話でもありました。
 
返信する
Unknown (Unknown)
2017-02-24 18:28:51
毎日が、はじめて。
忘れないようにします。
頭の中整理して、明日からまた、はじめての気持ちで頑張りたいです。
返信する
Unknown (Unknown)
2017-02-28 20:32:41
おつかれさま。

誰にかわってということもなく
わたしがいうのもおかしいかなとも思うのだけれど

君にありがとうと言いたくなるときが
たくさんあります。

ありがとう。
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