僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

同級生

2013-05-08 13:39:34 | 日記
同級生が母校に赴任した。
仕事の現場が近いので、顔を出した。

彼は剣道部。
新しくなった学校の中を、昔のようにダラダラと話しながら案内してくれた。
理科の先生だってさ。
加藤が理科が得意だということすら初めて知った。

彼の家は、跡形もなくなったそうで大切にしていた卒業のビデオも流されたと遠い目をしていた。
「ジャージもねぇよ。ちくしょう。親父もお袋も無事だったんだけどさ。」
「そっか。」
「お前の活躍が、なんか、頼もしかった。」
「なんてことねぇよ。」

ところが、フラリと立ち寄った応援団室にそのビデオがあった!
「貸してよ!」
「いいっすけど、ちゃんと…」
「返さないわけねぇだろ、コイツ、今年からお前らの先生だろうがよ。」
「え??!」
「ちゃんと返すよ。」
「じゃあ、いっすよ。」
「まだシブシブなのかよ!」
応援団の後輩達です。
スーツが加藤…せ…先生。
きったね~!


「今はさ、窓からの出入りもダメなんだぜ?」
「え?なんで?」
「そういう時代なんだろう。」
「じゃあ、四階からオリローで降りたり出来な…」
「出来るかアホ。了ぐらいだろう、あんなことすんの。」

そう。
オリローという避難器具で、僕は学食に誰よりも素早く移動してた。
なぜ?
それはホラ、日替り定食と焼きそばパンが売れてしまうから。
どの位の高さかと言うと、これです。
一番上の窓ね。


「あ、こんちは。コイツ俺の同級生の応援団長なんす。」
「もういいぜ、そんな紹介は。こんにちは。同級生です。」
「…??テレビ出てました?」
「はぁ。」
「スコップ団?!平団長??OBだって聞いてたから!」
「こんにちは。」
そんな先生方がいらっしゃいました。

よし、加藤。
今度飲みに行こう。
中川先生と校長も誘って。

ありがとう、呼んでくれて。

コメント (8)
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