エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

PSE法の落としどころ

2006-03-25 | 思考
教授らの運動が中心となって功を奏したものかどうか、PSE法がにわかに動き出してきましたね。

<PSE>マークなしでも販売認める 経産省が4月以降も(Yahoo!ニュース~毎日新聞)

「売った物は検査を待つ間レンタル扱いとする」という際どい暫定措置。
経産省のメンツ維持のための黙認、といった趣きではありますが、これでとりあえず中古市場は現状の規模を維持できると考えてよいのでしょうか。
(もっとも普通のリサイクルショップなどはそもそも10年も20年も前の家電なんて引き取ってくれませんでしたから、あと数年も黙認してくれてれば問題自体が自然消滅してしまいそうです)


ところでこの"黙認"で連想してしまうのは自動車のリサイクル法。
あちらは車検時か廃車時にリサイクル料を払わねばならない決まりですが、ひとくちに「廃車」といっても自宅の庭や空き地にしばし眠らせておくような「一時抹消」ならひとまず対象にならないわけですね。

しかし抜け道探しの輩というのはいるもので、特に地方に多くあるそういった放置車を「処分してあげます」とタダもしくは逆にいくらかの現金をよこして持って行ってしまう業者が少なからずあるそうです。

持って行ってもらう側にしてみればリサイクル料を払わずに済み、持っていく側にすれば鉄屑としていい値で売れるわけですからお互いに悪い話ではありません。

でもこれも立派な脱法行為なわけで、一時抹消のはずがブツだけなくなっていたら一体どんなお咎めがあるのか?


ところがその一時抹消の量というのが相当にあるらしく、ひとつひとつ追跡調査などするのは非現実的という説もあるらしい。


てことで「良心に任せて」少し放置しておけばやがて時が解決するのさ、という最近のお役所の思想が窺えてちょっと面白いなと。


もうひとつ
PSE問題 ビンテージ、89年以前に製作終了は認める(Yahoo!ニュース~毎日新聞)。
「ビンテージ」の定義を一律89年以前製とする案が出たとか。
確かに17年以上も前のモノで売買が成立するなら、そこには当然実用以上の価値が存在してますよね。
こちらはちょっと粋じゃないですか。
欲を言えば例えば「20年以上前の製品」とかにしてくれれば満点ですが。
(あるいは90年代製なら改造で十分対応できるとの判断なのかも…)


それにしても、いろいろ意見を聞けばちゃんとそういう対応を考えて頂けるのだから、最初のPSE法もそんな意固地にならなければ「中古品のことは忘れてたヨ、悪い悪い」てな感じで程よい落としどころがあったのではないかと思うと少々残念ですね。

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