エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

わが愛しのキャンディーズ

2006-07-19 | TV・音楽
というタイトルは気恥ずかしいが、まあ、NHKさんグッジョブでした。

つい先ごろ、7月17日20時からBS2で1時間半にわたり放送された番組です。
この日は地上波ではロクな番組がなかったから、総合テレビで流してれば結構視聴率が取れたのでは?

番組自体はA面曲の合間に当時のエピソードや関係者へのインタビューなどを差し込んで進行するという無難な構成。
最後の30分がほとんど解散コンサートの抜粋というところにおざなりさを感じたものの、キャンディーズに関してこういう特集が組まれた記憶があまりないので、まずまず好企画と言っていいのではないでしょうか。


自分の中ではこのキャンディーズ、ファンとか何とか言うよりも「大森時代」の記憶を蘇らせる一要素。
当時はほとんど飛行機一本やりでアイドルには無関心な小学生でした。
ただ第一次引越しが夏休みで、ちょうど「暑中お見舞い申し上げます」なんかが流行ってた頃だったせいか、キャンディーズを耳にすると瞬時にトリップしてしまうわけです。
「暑中お見舞い~」は夏になるとよく使われる曲で結構手垢がついてしまいましたが、「夏が来た!」あたりだとそういうこともなく今でも懐かしさにひたることができます。


ところで解散コンサートに関しては、東海林さだお氏が面白おかしくコラムを書かれてます。
(「ショージ君の東奔西走」文春文庫~「バイバイ キャンディーズ」)
四十男(のファン)が…という表現が常に否定的に用いられるあたり、時代を感じさせますね。
「全キャン連」ならぬ「全かくキャン」(全国かくれキャンディーズファン連盟)を作ればよかった、とか。
「中年二名はオロオロと恥ずかしながら球場へ向かった」とか。
サブカルチャーが至る所に浸透してしまって、テレビで普通に「萌え~」等と連呼する今では、そこまで卑下しなくても…と思えるほど隔世の感があります。

それはともかく
「芸能の分野で一般世間を対象にこんな宗教的現象が起きることはもうないんだな」
というのが改めて感じられたことでした。

あれから30年。
もう歴史のひとコマとなってしまったんですな。
コメント
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