電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ブラッド・ウェポン

2013-01-12 17:13:14 | Weblog
11日は新宿に『フリーランサーNY捜査線』の記事を届ける用があったので、夕方にシネマート新宿に寄り、その足で角川シネマ新宿の『ブラッド・ウェポン』の楽日を見ました。
一度英語字幕のDVDで観ているのですが、字幕入りで観るといくつか不明な部分もわかったので、やはり日本語字幕でちゃんとみないといけないと思いました。
この2年余り、ダンテ・ラム作品の『スナイパー:』に始まり、『密告・者』『証人』『コンシェンス/裏切りの炎』と仕事に絡んだ作品を含め、一挙に監督作品を見ているせいか、今回の『ブラッド・ウェポン』はダンテ・ラム監督の作品カラーの集大成であることがよくわかると思います。あとは、リウ・カイチー扮する父親が元警官で、それも九龍城あたりでわいろをもらっていた過去があるなど、このネタだけでも1980年代の九龍城は~、と思わせるわけです。
家族の問題やら、子供やら、また銃やら街中のアクションやらと、ダンテ・ラム作品を見ている方には「あ~、そうそう」と思いながら見れる作品なわけです。
ところで、ダンテ・ラム作品は、彼のチームともいうべきスタッフ、そしてキャストもニコラス・ツェーやリウ・カイチーとおなじみの顔ぶれですが、私が注目のバイプレイヤーが、この作品でマレーシアの悪徳刑事演じているパトリック・クン。『密告・者』や『証人/ビーストストーカー』では悪人を、『コンシェンス/裏切りの炎』では中華レストランに入る前にレオン・ライに「このやまはこっちのものだから。」と主張する刑事、そしてジョニー・トー監督の『奪命金』ではラウ・チンワン扮するパンサーの同郷の仲間で投資会社の社長役を演じています。『ゴッド・ギャンブラー』とかで悪役やっていたロン・フォン(龍方)に容姿がちょっと似てるのですが、この人も気になる俳優です。

話が変わりますが、暮れに見た『007スカイフォール』のエンディングクレジットに上海ロケの協力にビル・コンの名前が入ってました。彼はソニーピクチャーズ(コロンビア映画)とのつながりが強いからこうゆう協力もしてるんだなあと、納得していまいました。

『ブラッド・ウェポン』はDVD発売のための宣伝公開のようなものだったのですね、と発売も決定しております。

ブラッド・ウェポン [DVD]
ダンテ・ラム監督、ジェイ・チョウ、ニコラス・ツェー主演
角川書店