電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

香港フイルム・マーケット2007その10

2007-04-08 23:26:01 | Weblog
美亞の新作のリーフレットをゲットした時に、実は旧作のリーフレットも手に入れました。その作品とは、「人民英雄(野獣たちの掟) 」「殺手蝴蝶夢(風にバラは散った) 」そして「忠義群英」の3本です。これらに共通しているのは、トニー・レオンが出演していることと、そしてこれらはジョン・シャムが製作した作品であることでした。
これらの3本はジョン・シャムが設立したマーベリック・フイルムの作品で、評価の高い作品ではあるのですが、ある時を境にこの3本の権利がどこにあるのかぷっつりとなってしまったのでした。その理由は天安門事件で政治的な発言をしていたジョン・シャムが、中国当局に目をつけられてしまったために姿を消してしまい、それと同時にマーベリック・フイルムもなくなってしまったからです。
21世紀に入り、ジョン・シャムも香港映画界で再び姿を見せるようになりましたが、今回のマーケットで3作品の権利がはっきりしたことは、つまり香港でもDVDが発売されるということとなるので、なんだかうれしくなってしまいました。
ところで、2作品は過去、日本でもビデオ発売されているので皆さんも知っていると思いますが、「忠義群英」は簡単なストーリーを説明すると、もろ『七人の侍』の中国版といった内容の作品で、アダム・チェン、トニー・レオン、ジャッキー・チュン、シン・フイオン等々の顔ぶれ。サモ・ハン・キンポーがファーストシーンで逃げるところを殺害される村人役で登場しています。
この3本、どっか日本のメーカーが買ってくれることを願っております。DVD出してくだされ~