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『ホンコン・フライド・ムービー』
(鶏同鴨講 Chicken & Duck Talk クリフトン・コウ(高志森)監督 1988)
ふたたび、マイケル・ホイ(許冠文)主演作です。「またか」って感じですが(汗)好きなもので。
これは以前から香港映画ファンの間で良い評判を聞いていて、とても観たかった作品。で、観てみたら、やっぱり良かったです。
昔ながらの焼鴨店を経営するホイ(許冠文)。香港一ドケチな男で従業員の信頼もない。悪い人ではないのだけど、とにかく頑固おやじ。ある日、お向かいに、アメリカのフライドチキンチェーン店ダニーズがオープン。アメリカナイズされた設備とチキンメニューに、すっかりお客をとられるホイの店。巻き返しなるか!?
・・・という物語。
このホイの店というのが、鴨の味は天下一品なんだけど信じがたいほど不衛生、という風に冒頭で描かれていて、そこがけっこう引くんですが(笑)、それさえ乗り切れば大丈夫。007のパロディシーンなんて、もう抱腹絶倒です。
役者もみんなうまくて、特にマイケルとリッキー(マイケルの実弟)との掛け合いが最高(段カットのなさけなーい顔の人を探せば、すぐわかります)。
マイケルと喧嘩して、その気もないのに勢いで店を辞めてしまうリッキー。しかたなくライバルのダニーズで働きはじめるのですが、そこで受ける従業員教育とか、ニワトリの着ぐるみ着て宣伝マンする所とかが、非常に良いのです。
わたしはリッキーが大好き。こういうなさけなーい演技がうまくできる人が、香港には多いんですよね。日本はどうかな・・・?昔は多かった気がするけど、最近は思いつかないなあ・・・『無能の人』の神戸(かんべ)ちゃんとか!?
マイケルの奥さんを演じるシルヴィア・チャンが、これまた可愛い!よくこんな美人の嫁さんもらえたな、ってなくらいチャーミングです。
監督のクリフトン・コウは、90年代に『ハッピーブラザー』などの香港旧正月映画の秀作を何本も撮って、一躍人気監督になった人。この旧正月映画というのもまたステキで、おいおい紹介していきたいと思っとります。
本作でも、よく練った脚本、センスのいい美術、手堅いカメラワーク、と非常に良い仕事をしています。
そして、やはりマイケル・ホイの他の作品同様、ラストには香港社会へのメッセージが込められています(マイケルは脚本と制作担当)。その辺は、観ていただいて感じていただきたい。日本映画にありがちな話とは、ひとあじ違うものになっています。
あまり先入観をもたずに、先を読み過ぎずに、ラク~に観ていただきたいですね。
(鶏同鴨講 Chicken & Duck Talk クリフトン・コウ(高志森)監督 1988)
ふたたび、マイケル・ホイ(許冠文)主演作です。「またか」って感じですが(汗)好きなもので。
これは以前から香港映画ファンの間で良い評判を聞いていて、とても観たかった作品。で、観てみたら、やっぱり良かったです。
昔ながらの焼鴨店を経営するホイ(許冠文)。香港一ドケチな男で従業員の信頼もない。悪い人ではないのだけど、とにかく頑固おやじ。ある日、お向かいに、アメリカのフライドチキンチェーン店ダニーズがオープン。アメリカナイズされた設備とチキンメニューに、すっかりお客をとられるホイの店。巻き返しなるか!?
・・・という物語。
このホイの店というのが、鴨の味は天下一品なんだけど信じがたいほど不衛生、という風に冒頭で描かれていて、そこがけっこう引くんですが(笑)、それさえ乗り切れば大丈夫。007のパロディシーンなんて、もう抱腹絶倒です。
役者もみんなうまくて、特にマイケルとリッキー(マイケルの実弟)との掛け合いが最高(段カットのなさけなーい顔の人を探せば、すぐわかります)。
マイケルと喧嘩して、その気もないのに勢いで店を辞めてしまうリッキー。しかたなくライバルのダニーズで働きはじめるのですが、そこで受ける従業員教育とか、ニワトリの着ぐるみ着て宣伝マンする所とかが、非常に良いのです。
わたしはリッキーが大好き。こういうなさけなーい演技がうまくできる人が、香港には多いんですよね。日本はどうかな・・・?昔は多かった気がするけど、最近は思いつかないなあ・・・『無能の人』の神戸(かんべ)ちゃんとか!?
マイケルの奥さんを演じるシルヴィア・チャンが、これまた可愛い!よくこんな美人の嫁さんもらえたな、ってなくらいチャーミングです。
監督のクリフトン・コウは、90年代に『ハッピーブラザー』などの香港旧正月映画の秀作を何本も撮って、一躍人気監督になった人。この旧正月映画というのもまたステキで、おいおい紹介していきたいと思っとります。
本作でも、よく練った脚本、センスのいい美術、手堅いカメラワーク、と非常に良い仕事をしています。
そして、やはりマイケル・ホイの他の作品同様、ラストには香港社会へのメッセージが込められています(マイケルは脚本と制作担当)。その辺は、観ていただいて感じていただきたい。日本映画にありがちな話とは、ひとあじ違うものになっています。
あまり先入観をもたずに、先を読み過ぎずに、ラク~に観ていただきたいですね。
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