『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』
(龍虎門 DRAGON TIGER GATE ウィルソン・イップ監督 2006 香港)
ぐを~~~~~ドニーさんカッコイイ!!!
画像!見て画像!もう美しすぎて強すぎて、とても直視できなーい!!
予告編は→こちら。
『SPL/狼よ静かに死ね』のウィルソン・イップがふたたびドニー・イェンとタッグを組んでメガホンをとった功夫アクション大作。70年代から出版され、香港で絶大な人気を誇るコミックの映画化。だそうです。(香港映画ブログ「我的電影筆記」さんで教えていただきました。)
劇場公開はもうじき終わるところも多いみたい。「かちこみ」ならぬかけこみでやっと観てきました。今頃記事にするのもなんだか間が悪いんだけど、書かずにいられないのさ。
ちなみに邦題の「かちこみ」ということば、初めて知りました。「殴り込み」という意味の俗語らしいっすね。
音楽担当は『セブンソード』『墨攻』の川上憲次。
<あらすじ>
貧困に苦しむ子供たちを集めて武術を身につけさせる武館「龍虎門」は、王兄弟によって創設された。悪を行うためでなく、愛する者を守るための武術がそこでは教えられた。しかし創始者の息子ドラゴン(ドニー・イェン)とタイガー(ニコラス・ツェ)は、家庭の事情で生き別れに。タイガーは龍虎門に叔父(ユン・ワー)とともに残り、ドラゴンはヤクザのマー(チェン・カンタイ)に拾われて組織に属していた。悪の結社「羅刹門」との抗争のなかで、偶然再会するドラゴンとタイガー。風来坊のヌンチャク使い・ターボ(ショーン・ユー)も加わって、愛憎うずまく闘いが始まる・・・
原作コミックはもちろん知らないのだけど、おそらくキャラクター造型は原作に忠実にされているのでしょう。ドラゴンとタイガーの兄弟はゲゲゲの鬼太郎状態のさらさらロングヘアー。パラリ前髪の下からのぞく、ドニーさんの愁いをおびた瞳、ああ~もうダメ・・・
って、イカンイカン、腰くだけてる場合じゃない。
舞台はいちおう香港ですが、香港らしい摩天楼はもやの中でぼんやりと浮かびあがるように映し、街の情景はCG処理されて、極力無国籍的な雰囲気にしようと努めています。ちょっと『キャシャーン』を思わせるような感じ。
長編コミックを映画化するむずかしさがこの作品にも出ています。物語や登場人物の背景を十分描き切れていないのはちょっと残念。まあ字幕の問題もあるのかもしれないけど。
とはいえ、同じ監督による香港映画が、2年つづけて日本で劇場公開されるというのは、なかなかの快挙といえるのではないでしょうか。配給元にイップ監督あるいはドニーさんのファンがいるのかしら。
冒頭でいきなり大きな乱闘場面がドドーンとあって、うれしくなります。『SPL』につづいて動作監督をつとめたドニー。ニコラスとショーンも鍛えられたそうで、特にニコラスはキックを中心としたアクションをかなり吹替えなしでこなしていたのには驚きました。
ひとつとっても残念だったのは、ドラゴンの育ての親を演じたチェン・カンタイに見せ場がまったく用意されていなかったことです。ティ・ロンやアレクサンダー・フ-シェンらと同時代に活躍した往年の功夫スターが、スクリーンに登場してくれただけでもかなりの驚きではありましたが、やはり彼の技もすこしは見たかった・・・。
そのかわりと言ってはなんですが、『カンフーハッスル』の大家さんことユン・ワーが見事な殺陣を披露してくれている。まだまだ現役バリバリです。
「シンチーが如来神掌使うんなら、オレだってやりたい!」・・・と、ドニーさんが言ったかどうかは知らないけれど、CGを駆使した劇画タッチの功夫片ということで、『カンフーハッスル』を思い出させるところは多々ありました(もちろんこちらはコメディではないですが)。ユン・ワーが出ていたり、往年のスターをひっぱりだしてくる所なんかも。
さらに、羅刹門の大ボスの名は「火雲邪神」。『カンフーハッスル』ではブルース・リャンの役名が火雲邪神でした。さらにその原点は60年代の大ヒット武侠映画『如来神掌』。
龍虎門の看板を壊されたあと、ドラゴンが「かちこみ」に行って火雲邪神に看板を投げ付けるのですが、その看板に手形がたくさんついている。これはまさに『如来神掌』へのオマージュです。
他にも、「降龍十八掌」など武侠小説ではおなじみの技の名前もちらほら見えました。武侠小説はまったく読んでないのでよくわからないけども、くわしい方ならツボだったでしょうね。
動作設計面で感じたのですが、この映画でドニーさんは、ブルース・リー(李小龍)へのオマージュをかなりあからさまに表現しているような気がしました。武館の看板を壊したり、ユン・ワーの怒りの鉄拳が炸裂したりとか。ニコラスがキックだけで敵をばたばた倒していくとか。たぶん原作コミック自体がそうなんでしょうね。ドラゴンの中国名は「王小龍」ですから。
なんといってもこの映画の主役はドニーさんです!
細身の身体はまるで少年のよう。カッコつけすぎないナチュラルな演技で、ロマンチックな場面にドギマギ。おいしいところでアクションの見せ場をもっていってくれちゃうのも、ファンにとってはたまらない!
公開期間がもっとあれば、ドニーさんを見るためだけにもう一回劇場へ足をはこんだことでしょう。
願わくば、敵の大ボスとの一騎討ちは、CGやワイヤーを多用しすぎないガチ勝負にしていただきたかったものです。せっかくそれができる人なのだから・・・。と、多少の不満はのこるものの、ドニーさんの魅力が『SPL』よりさらに全開のこの映画をスクリーンで堪能できた幸せに、いま酔いしれておりますです。
ところで、火雲邪神を演じてたの、結局誰だったんだろ?
ずっと仮面かぶってるんだもん、わかんないよ~。
(龍虎門 DRAGON TIGER GATE ウィルソン・イップ監督 2006 香港)
ぐを~~~~~ドニーさんカッコイイ!!!
画像!見て画像!もう美しすぎて強すぎて、とても直視できなーい!!
予告編は→こちら。
『SPL/狼よ静かに死ね』のウィルソン・イップがふたたびドニー・イェンとタッグを組んでメガホンをとった功夫アクション大作。70年代から出版され、香港で絶大な人気を誇るコミックの映画化。だそうです。(香港映画ブログ「我的電影筆記」さんで教えていただきました。)
劇場公開はもうじき終わるところも多いみたい。「かちこみ」ならぬかけこみでやっと観てきました。今頃記事にするのもなんだか間が悪いんだけど、書かずにいられないのさ。
ちなみに邦題の「かちこみ」ということば、初めて知りました。「殴り込み」という意味の俗語らしいっすね。
音楽担当は『セブンソード』『墨攻』の川上憲次。
<あらすじ>
貧困に苦しむ子供たちを集めて武術を身につけさせる武館「龍虎門」は、王兄弟によって創設された。悪を行うためでなく、愛する者を守るための武術がそこでは教えられた。しかし創始者の息子ドラゴン(ドニー・イェン)とタイガー(ニコラス・ツェ)は、家庭の事情で生き別れに。タイガーは龍虎門に叔父(ユン・ワー)とともに残り、ドラゴンはヤクザのマー(チェン・カンタイ)に拾われて組織に属していた。悪の結社「羅刹門」との抗争のなかで、偶然再会するドラゴンとタイガー。風来坊のヌンチャク使い・ターボ(ショーン・ユー)も加わって、愛憎うずまく闘いが始まる・・・
原作コミックはもちろん知らないのだけど、おそらくキャラクター造型は原作に忠実にされているのでしょう。ドラゴンとタイガーの兄弟はゲゲゲの鬼太郎状態のさらさらロングヘアー。パラリ前髪の下からのぞく、ドニーさんの愁いをおびた瞳、ああ~もうダメ・・・
って、イカンイカン、腰くだけてる場合じゃない。
舞台はいちおう香港ですが、香港らしい摩天楼はもやの中でぼんやりと浮かびあがるように映し、街の情景はCG処理されて、極力無国籍的な雰囲気にしようと努めています。ちょっと『キャシャーン』を思わせるような感じ。
長編コミックを映画化するむずかしさがこの作品にも出ています。物語や登場人物の背景を十分描き切れていないのはちょっと残念。まあ字幕の問題もあるのかもしれないけど。
とはいえ、同じ監督による香港映画が、2年つづけて日本で劇場公開されるというのは、なかなかの快挙といえるのではないでしょうか。配給元にイップ監督あるいはドニーさんのファンがいるのかしら。
冒頭でいきなり大きな乱闘場面がドドーンとあって、うれしくなります。『SPL』につづいて動作監督をつとめたドニー。ニコラスとショーンも鍛えられたそうで、特にニコラスはキックを中心としたアクションをかなり吹替えなしでこなしていたのには驚きました。
ひとつとっても残念だったのは、ドラゴンの育ての親を演じたチェン・カンタイに見せ場がまったく用意されていなかったことです。ティ・ロンやアレクサンダー・フ-シェンらと同時代に活躍した往年の功夫スターが、スクリーンに登場してくれただけでもかなりの驚きではありましたが、やはり彼の技もすこしは見たかった・・・。
そのかわりと言ってはなんですが、『カンフーハッスル』の大家さんことユン・ワーが見事な殺陣を披露してくれている。まだまだ現役バリバリです。
「シンチーが如来神掌使うんなら、オレだってやりたい!」・・・と、ドニーさんが言ったかどうかは知らないけれど、CGを駆使した劇画タッチの功夫片ということで、『カンフーハッスル』を思い出させるところは多々ありました(もちろんこちらはコメディではないですが)。ユン・ワーが出ていたり、往年のスターをひっぱりだしてくる所なんかも。
さらに、羅刹門の大ボスの名は「火雲邪神」。『カンフーハッスル』ではブルース・リャンの役名が火雲邪神でした。さらにその原点は60年代の大ヒット武侠映画『如来神掌』。
龍虎門の看板を壊されたあと、ドラゴンが「かちこみ」に行って火雲邪神に看板を投げ付けるのですが、その看板に手形がたくさんついている。これはまさに『如来神掌』へのオマージュです。
他にも、「降龍十八掌」など武侠小説ではおなじみの技の名前もちらほら見えました。武侠小説はまったく読んでないのでよくわからないけども、くわしい方ならツボだったでしょうね。
動作設計面で感じたのですが、この映画でドニーさんは、ブルース・リー(李小龍)へのオマージュをかなりあからさまに表現しているような気がしました。武館の看板を壊したり、ユン・ワーの怒りの鉄拳が炸裂したりとか。ニコラスがキックだけで敵をばたばた倒していくとか。たぶん原作コミック自体がそうなんでしょうね。ドラゴンの中国名は「王小龍」ですから。
なんといってもこの映画の主役はドニーさんです!
細身の身体はまるで少年のよう。カッコつけすぎないナチュラルな演技で、ロマンチックな場面にドギマギ。おいしいところでアクションの見せ場をもっていってくれちゃうのも、ファンにとってはたまらない!
公開期間がもっとあれば、ドニーさんを見るためだけにもう一回劇場へ足をはこんだことでしょう。
願わくば、敵の大ボスとの一騎討ちは、CGやワイヤーを多用しすぎないガチ勝負にしていただきたかったものです。せっかくそれができる人なのだから・・・。と、多少の不満はのこるものの、ドニーさんの魅力が『SPL』よりさらに全開のこの映画をスクリーンで堪能できた幸せに、いま酔いしれておりますです。
ところで、火雲邪神を演じてたの、結局誰だったんだろ?
ずっと仮面かぶってるんだもん、わかんないよ~。
結構映画って”いつ、どういう心境で”が大事だと思いませんか?
GWに観られたらいいんだけどな~。
(関係ないコメントでゴメンネ)
さすがファイアーさん、細かいところまで逃さずご覧になっていますね!
数少ない字幕版をご覧になったのもさすがです!やっぱり吹き替えは力抜けちゃいますよね(笑)
ドニーの超高速アクションは興奮ものでしたね^^はやく続編が見たいものです・・・
ところで、私もあの火雲邪神、誰なんだろうって気になってます(笑)実は中にはすごい大物がはいっていたりして^^;
暗いところもありますけど、ドニーとサモハンの格闘でスカッとできるかと^^
気をつけないとまちがえるところでした。
吹替えがアンガールズって、いったいどーいうことなんでしょうね!?
まあ聞いてみないことにはわかりませんけども、香港映画ファンをなめてるとしか思えないキャスティングだわ・・
火雲邪神、誰でしょうね?ウー・ジンかな?
実は死んでなくて、続編で正体が明かされる!とか?
ただでさえ本数が少ないのにレイトショーのみって本当に残念です!
吹き替えにアンガールズが起用されたのは、ドニーの両腕を広げる決めポーズが、アンガールズのジャンガジャンガ♪に似ているから、っていう記事をどこかで見たんですけど…
とんでもない!どこが似ているの~!!と叫んだのは言うまでもありません(苦笑)
というか、アンガールズのどっちかがドニーさんの吹替えをしてるってこと??わたしはてっきりニコ&ショーンだと・・・
せめて筋肉芸人品川庄司とかなら、ゆるせんでもないですけどね~!
あーそれにしてもドニーさんがかっこよすぎて、予告編を無限大リピートしていますわ
字幕フィルム5本ですか・・・シネマート心斎橋あたりでまた上映してくれないかな~!