漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 433

2024-06-22 04:35:46 | 貫之集

たなばた

ゆふづくよ ひさしからぬを あまのがは はやくたなばた こぎわたらなむ

夕月夜 久しからぬを 天の川 はやくたなばた 漕ぎわたらなむ

 

たなばた

夕月が出ている時間は長くないのだから、織姫は早く天の川を渡ってきてほしい。

 

 彦星の気持ちに準えての詠歌。「夕月夜」は、夕暮れに出ている月または夕月の見られる夜を指します。