古今和歌集 0615 2021-07-06 19:09:17 | 古今和歌集 いのちやは なんぞはつゆの あだものを あふにしかへば をしからなくに 命やは 何ぞは露の あだものを あふにしかへば 惜しからなくに 紀友則 命が何だというのか。露のようにはかないものではないか。あの人に逢うことが叶うならば、失ってしまっても惜しくはないことよ。 愛しい人に逢えるなら命に代えてもかまわないという激しい恋情を綴ったこの歌で、巻第十二「恋歌二」も掉尾。明日からは巻第十三「恋歌三」の歌をご紹介します。