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日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (6)この眺めが見たかった サンジョルジョマッジョーレ教会は最高!

2019-06-07 | 2019 スイス イタリア
サンジョルジョの船着き場の前にはサンジョルジョマッジョーレ教会の重厚な建物が。しかし入口がどこかわからない。うろうろしていると折りたたみ傘が風にやられて骨が折れてしまった。人が出てきたのでやっと教会の中へ入ることができた。
マッジョーレ教会の中は日曜日のベネチアとは思えないほど閑散として厳かな雰囲気さえあった。細かな彫像や立派な絵画にあふれている。もしかしてと一枚の絵画を写真に撮ってあとで確認してみたらやはり、ティントレットだった。



奥に進んで売店でチケットを買いエレベータに乗る。雨の日に鐘楼に上るなんてとは思ったがせっかく来たのでだめもとだ。エレベータをおりるとちょうど鐘を吊り下げた屋根の下でこれなら雨が降っても濡れずに済む。かすんではいるがベネチアの眺望を独占だ。あちこち動き回って写真を撮りまくる。



15:25再び2番のヴァポレットに乗ってローマ広場方向へ。ジュデッカ運河を進んでいるのだが雨がやまないので船内の窓をちょっと開けて景色を眺める。サンマルコ広場での見学をカットしたことにより時間が余ったのでサンタルチアの船着き場を乗り過ごし、リアルト橋まで戻ってみる。下船すると皮肉なことに晴れてきた。再度2番のヴァポレットに乗船して駅に向かう。来た時と反対側の景色を眺めて過ごす。

駅のカフェでコーヒーをのんで帰りの電車に乗り込む。帰りは行きとは違う電車、トレニタリアのフレッチェロッサ、一等車。こちらも席は横3列並びでゆったりとしている。向い合わせの配置なので1席側を二人で向い合せで席を取った。帰りもワゴンサービスがあった。今度はスパークリングワインがあった。20:15ミラノ中央駅に到着。イタリアの電車は遅れると聞いていたが往復とも定刻だった。

2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (5 ) Youは何しにベネチアへ?  ベネチアに行ってサンマルコ寺院にもドゥカーレ宮殿にも入らずに  帰ってきた

2019-06-05 | 2019 スイス イタリア
ミラノ2日目。朝食を取ったらすぐに中央駅に向かう。列車出発の20分前に駅に着いたのだが乗車予定のベネチア行電車のホームは表示されていなかった。10分前になってようやく8番ホームの表示が。真っ赤なイタロのPrima(一等車)に乗り込む。予約した座席は幸運にも進行方向と同じ向きだった。
8:34ミラノ中央駅を発車。ほとんど揺れず快適な車内だ。時速200kmぐらいで走っているのに新幹線のようなスピード感がない。景色がゆっくり動いていく。一等車なのでワゴンサービスがあった。お菓子をジュースが配られた。アルコールがないのが残念。念のためビールを持ってきて正解。車窓が怪しくなってきた。曇り→雨→晴れ→雨と目まぐるしく変化している。ベネチアメストレ駅を発車していよいよ海上へ。定刻の11:00ベネチアサンタルチア駅に着いた。ホームから歩いて改札のない出口の先は運河と船と中世の建物。いきなりテレビや映画でおなじみのベネチアの景色が飛び込んできた。

運河沿いにあるチケットブースでヴァポレット(水上バス)の1日券を買い、ヴァポレット2番乗りばへ。サンマルコ方面への人気路線とあって長い行列ができていたが20分ぐらい並んで乗船。他の客は船室に入っていくが景色を楽しみたいので船べりに陣取る。気温14℃、風が少しある、雨上がりということもありやや寒い。運河沿いの建物を眺めているうちに10分ほどでリアルト橋船着き場に着く。橋の上にたくさんの観光客が見える。橋に行ってみると両側に商店街が並んでいてその外側も歩けるようになっていた。橋を渡って駅の方向に歩く。教会や広場など趣のある景色が続きつい立ち止まってカメラ。小さな運河をまたぐ太鼓橋まで来たところで、行き過ぎたかなと戻り始めてふと路地をのぞくとランチの店が見えた。Diavolo e L'aquasanta 昔ながらの食堂というかバー。イカ墨のパスタと牛肉それにお店おすすめの白ワイン。イタリアらしい食事。



店を出ると雨が降ってきた。風も吹いているので傘だけでは不十分で、カッパを着てリアルト橋へ戻る。標識を頼りに細い路地をあちこち立ち止まってはカメラ。30分ほどでサンマルコ広場に着いた。雨風が強いので広場はガラガラ、みんな庇の下に集まっている。サンマルコ寺院の入口、ドゥカーレ宮殿の入口、どちらも長い行列。せめてドゥカーレ宮殿の中だけでも見ていきたいと思っていたが、入口の進み具合がとても遅い。

ということで鐘楼もドゥカーレ宮殿も入るのはあきらめ、海沿いを歩いてため息の橋だけ外側からカメラに収める。さらに進んで橋を渡り騎馬像の手前に出る。この右手のサンマルコザッカリア船着き場から2番のヴァポレットに乗りこむ。海上から雨で少しかすんだサンマルコの鐘楼を眺めていると5分ほどでサンジョルジョ島に着いた。

2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (4) レーテッシュ鉄道 アルブラ線、 ベルニナ線をゆく~ 高低差1800mを走り抜ける世界遺産の鉄路

2019-06-02 | 2019 スイス イタリア
とんだトラブルになってしまったスイス初日だったが、良いこともあった。途中のクールからティラーノまでのレーティッシュ鉄道での移動だ。4時間以上の長旅にもかかわらず左右の車窓にくぎ付けになるほどまったく飽きさせない楽しいものになった。

9:58 クールから乗ったのはサンモリッツ行アルブラ線の電車、最後尾の一等車。ガラガラで一両をほぼ独占状態。チューリッヒでは小雨だったが天候も回復してきた。川沿いを走ったり、遠くの雪山と各集落には必ずある教会のコントラストなどついついカメラに手が行ってしまうが窓が開かないのが残念だ。
山肌を縫うように走ってトンネルをいくつもくぐる。Tiefencastel駅あたりでわざわざ車掌がやってきて、「あと5分で、ランドバッサー橋です」と教えてくれた。窓際に備付のテーブルには路線図がと見どころが示してありランドバッサー橋はこの区間で一番のポイントらしい。大きなアーチ橋を右にカーブしながらトンネルに入っていく。惜しいことに窓ガラスの反射が映り込んでしまう。11時過ぎ、Bergun駅を過ぎるとループトンネルの連続となる。下にいくつか線路が見えているがいずれも今までこの電車が通ってきた線路だ。



11:45列車は定刻にSamedan駅に着いた。このままサンモリッツまで行ってもよいのだが、この駅で短絡線に乗換えると一本早い電車に乗継ぎできるので我々もそうする。2番ホームから4番ホームへの移動となるが、片方が階段もう一方がスロープで地下につながっているのでスロープを伝ってスーツケースを引っ張っていく。乗換え時間は3分しかないので駅員が急いで、とせかす。今度はスロープを上ってPontresina行に乗り込む。電車とホームの間には2段のステップがあってスーツケースを引っ張り上げるのに苦労した。SamedanからPontresinaへは7分ほどで景色を堪能する前に着いてしまった。再びスーツケースを持ってスロープを上り下りする。ここでは乗換え時間が13分あるので急ぐ必要はない。ホームで電車を待っていると結構寒い。気がつかなかったが電車の中ではヒーターが効いていたのだった。

12時すぎ、サンモリッツを出たベルニナ線の赤い電車がやってきた。この電車のタイプだと先頭車と3号車の半分が一等車になっているが、よく見ると4両目の客車も一等車だったので迷わず4号車に乗り込む。一等車は片側が一席、反対側が二席のボックスシートになっていてすべての窓が開く。先頭の電車でなく客車にしたのはこの窓が全部開くというポイントだ。テーブル下にはごみ箱と電源がついておりトイレもある。普通列車としては豪華な設備だ。
気がつくと周りの景色はいつのまにか一面の銀世界となって雪がまぶしいぐらいだ。右側の席に移って窓を開け写真を撮り、終わったら窓を閉めて左にもどりまた窓を開けてパチリ、そして窓を閉める。座っている時間が少ない。そうしているうちに川の向こうに一瞬だけモルテラッチ氷河が見えた。



12:40 Ospizo Bernina駅に到着。この路線の最高地点2253m、クールが標高592mなので2時間半かけて1600m登ってきたことになる。次のAlp Glum駅にはレストランが併設されているのだがシーズンオフとあって閉まっていた。開いていたら途中下車してオープンテラスでぐびっと一杯やりたいところだ。ここから線路は急カーブを描きながら下っていく。ふと窓の外を見ると先ほどのレストラン駅舎がはるか上方に見えた。やがて雪の中に小さな湖が見えてきた。Cadra駅をすぎてまもなく下のほうに別の湖と集落が見えてきた。ポスキアーボの村だ。13:41 標高1014mの駅に到着。今度は1時間かけて1000m下ってきた計算だ。もうあたりに雪はない。この先車窓はポスキアーボ湖が右になったり、左になったりになる。
13:49 Le Prese駅。ついさっきまで山の中を走っていたのに今度は平地、それも道路の上を走っている。路面電車みたいだ。家とかすれ違う自動車と電車の間は1mぐらいしかない。14:00 窓の外畑ごしに対向列車待ちの赤い電車が見えてきた。もうすぐBrusioだ。
最後の見どころに向けて窓を開けて準備する。車掌がやって来て「もうすぐオープンループ」と告げていった。

Brusio駅を発車するとほどなく右前方にループ線が見えてきた。この先列車は橋を渡って右側に弧を描きながら高度を下げ直前に通った橋の下を潜り抜けていくのだ。何枚も写真を撮る。5分ほど走ると線路は再び家並みの中に入って路面電車化して庇ぎりぎりのところを通過していく。聖マドンナ教会の尖塔が見えてきたら終点のティラーノはすぐそこだ。14:23 電車は定刻にティラーノに着いた。単線で何度も反対方向の電車とすれ違ってダイヤ通りに運行できるとはさすがだ。

2019GW チューリッヒ発着 鉄道で巡るスイス、イタリアの旅 (3) 「Youは何しに、ミラノまで?」 ドゥオモも最後の晩餐も見ないで帰ってきた。

2019-05-31 | 2019 スイス イタリア
旅の初日、チューリッヒ空港駅で乗る電車を間違えたもののなんとか接続電車に間に合い、クールからレーティッシュ鉄道に乗り換えてイタリアに入り、ティラーノまで来ました。
ティラーノからはイタリアの鉄道でミラノに。出発は16分遅れでしたが、ミラノに着くまで数分遅れを取り戻していました。

さて、これからホテルにチェックインです。ミラノ中央駅は重厚な作りの巨大な駅です。エスカレーターを降りて出口の案内に従って外に出ました。ネットで調べたホテルの地図では半円形の広場がある出口に出て斜め前あたりの道をちょっと行ったところにあります。出口前にはトラムが走っていてなるほど半円形の広場になっています。それらしい路地を歩いてみましたがホテルが見つかりません。スーツケースを持っての移動なので結構疲れます。途中別のホテルの前にボーイさんが立っていたので聞いてみると、出口が違うね。とあっちのほうだと教えてくれました。反対側の出口に出てしまったのかと思ってまっすぐ駅舎を横切って別の出口に出ましたがまた迷ってしまい、また別のホテルの人に聞いてみるとたぶんその道をまっすぐだと思う、と言われました。しかしそちらにも見当たりません。駅を突っ切ってきたときインフォーメーションがあったのを思い出し、戻ってみることして駅に戻りました。駅に戻ってふと左側を見るともうひとつ出口があるのを見つけもしかしたら、と行ってみると目印になる向かいにあるホテルの袖看板が見えました。



泊まる予定のホテルは駅のそばなのですが、看板が一切なく駅からはホテルの名前が見えない構造になっていたのです。やっとの思いでフロントにたどり着きました。フロントの入り口は建物の中で駅から一番遠いところにありました。ちょっと工夫がほしかったです。チェックインするとかみさんはもうくたくたで動きたくないといいます。夕方のチェックインで、時間があれば有名なドゥオモの外側だけでも見に行きたいと考えていたのですが、あきらめました。明日もミラノに泊まりますが、一日外に出かける予定なのでおみやげを買う時間があるかどうかわかりません。

とりあえずみやげだけでもと思い、駅の中にあるスーパーに行ってお菓子やチーズ、ビールなどを買ってきました。ホテルが夕食つきだったのが不幸中の幸いでした。

というわけで、せっかくミラノに来たのに予約が必要な名画「最後の晩餐」はともかくドォウモすら見ることなくでミラノを後にすることになってしまったのでした。


2019GW チューリッヒ発着 鉄道で巡るスイス、イタリアの旅 (2) いきなり電車を間違えた! 果たして当日中にミラノにつけるのか?

2019-05-28 | 2019 スイス イタリア
スイスエアはエコノミー席だったが快適なシートで機内食が二回供された。ほぼ定刻の6:15、チューリッヒ空港に到着した。入国審査場まではすいすい進み列もそんなに長くない。これならぎりぎりで予定の第一候補の電車に間に合いそうな気がした。だが、列の進みが遅い。なぜか自分たちの列だけ審査に時間がかかっている人が多いのだ。

ようやく審査を終えてスーツケースを受取りに行くとなんと我々の荷物だけベルトの上を回っていた。7:10 案内に従い駅の切符売り場へ。並んでいるのは数人だが早朝のせいか開いている窓口が二つだけ。ここでもひとりひとり切符を買うのに時間がかかっている。7:18発の電車には間に合いそうにない。
窓口の対応はすごく親切で、切符のほかに目的地までの乗り継ぎ電車の時刻、発着ホームまで印刷されたものまでプリントしてくれた。それによると、空港駅8:18の電車に乗ることになるのだが、まだ30分も時間がある。次の乗換駅であるチューリッヒ中央駅までまず、行ってしまおうとホームに向かった。
やってきた電車は一等車ということもありガラガラだ。出発して間もなく検札が来た。切符を見せると車掌さんはちょっと怪訝な様子。
「あなた、乗る電車を間違えていますよ。」
焦る私を前に落ち着いてタブレットを操作して「次の駅で降りて、3番ホーム、8:01発のこの電車か4番ホーム8:09発のこの電車に乗ればチューリッヒ中央駅に行けるから」
そして万一その際に検札が来たらこの紙を見せて、と乗り間違えを説明する紙もプリントしてくれた。

初っ端から大失敗だ。とりあえずこの二本の電車のどちらかに乗れば空港駅で買った目的地まで行けそうだ。だが、その先ミラノまで行くことができるのか?次の駅で降りてスーツケースを引っ張りながらスロープを急いだが最初の電車には乗れず、二番目の電車になった。
8:28 チューリッヒ中央駅着。地下ホームだったので長いエスカレーターを上って地上に向かう。その間にタブレットを起動して駅のwifiに接続できた。時刻表をチェックするとクール行に間に合いそうだ。エスカレーターを降りるとすぐ前のホームにクール行が停まっていた。



8:37電車はチューリッヒ中央駅を発車した。ようやく身体も気持ちもほっとしたところで、予定表を確認する。乗車している電車は第二候補の電車、つまり空港駅で発券してくれた予定表に出ている電車だった。助かった。これで当日中にミラノに着くことができる。

しかし、この後再び困難が待ち受けていたのである。