地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

同じ悩みに・・・

2020-03-10 10:38:26 | 自宅介護

以前にも少しふれた母・娘の介護の話。

二軒の介護はまったく別の所帯の話ですが、同じ様な悩みになっています。

 

高齢者の母親が・・・嘘を言う・返事をしない

他の人(友人・ヘルパー)と話をするときに・・嘘を言う

「ご飯を食べたら、食器を流しに持って行って、チャチャッと洗うんでよ。若い時みたいに丁寧にはよう洗わんけど・・」と言って笑うんです。

 

もちろん事実は違います。そんな動きは一切しません。食べ終わって「ごちそうさん」と言って終わりです。

 

他人の私からすれば「ごちそうさん」と言うだけしっかりしてるとなるのですが、、、、

介護を直接している娘には、そうは理解することが出来ません。

嘘を言っているか、ボケてるかと思い、その判断に迷ってしまうのです。

 

これは高齢者の母親が嘘を言ってるのでも、ボケているのでもありません、恥ずかしいので体裁を整えているだけなんです。そして体裁を考えるうちは物忘れがひどいだけで認知症ではありません。

 

私(娘)が話しかけても・・返事をしない

これは根が深くて元には戻りません。

そういう関係になるまでに問題が有ったのです。 介護をする立場なので、何かと注文を付けるんです。

干渉する・指摘する・否定する、、、母親の行動や話に対して何かの注文をつけ過ぎているのです。

母親からすれば何を言っても、そのまま受け入れられる事は皆無。

「そうだね、それが良いわ」と全面的に認め、その話に娘が賛同する事が無いんです。

母親にとり一番いい場合でも、部分的には改良されたり否定されたりしているんです。

娘は母親の為と言うのですが、正しい事を正しいとするのは簡単な事。 たとえ母親の体調を考えると悪い事でも好きにやらせてあげる事も必要なんです。

その理由は簡単で、、、正しい事は娘にとり正しい事で、高齢者の母親にとり正しい事とは言い切れないんです。

例えば軽い運動にしても、疲労と健康の境目なんて医者にも解らない。

椅子に座る姿勢にしたって正しい姿勢が本当に正しいかは疑わしいし、たぶん娘さんも正しくは座っていない。

長年生きて来て背骨も曲がっている、そんな人にまっすぐ深く座ってテレビを見なさいなんて、かえって身体に悪い。

介護をする側だと姿勢が悪いと紙おむつがづれて尿漏れしやすいので、ちゃんと座って欲しいのは解りますが、それは娘さんが腹筋運動を100回するより厳しいんです。

 

実際には介護をしている人に厳しい意見で、現在進行形の人たちには言いにくい。

せめて介護を控えている人の参考になれば・・・・と

相談を受けていても言いにくいのは、もうすでに娘さん側も病んでいるです。

親が毎日毎日壊れていく姿を見続けなければならない立場。もうすでにかなり壊れているし、これから先はどんな壊れ方をするか予測がつかない。予測がつかないから心構えの準備も出来ないし、具体的な対処も決まらない。

 

そういう解決できない難問の上に、言う事を聞き入れない母親に腹が立ちストレスがたまる一方なんです。

 

自分の経験から、、、自分の心の切り替えは難しいですが、子供の様に成長しないし、現状維持も出来ない相手だと言う事を認識するしかない。 改善する必要が有るのは自分の方なんですねぇ~。

 

それでも現実には自分の気持ちを切り替えて、接し方を変える事の出来ない人の方が多い。

そんな人は介護を一切しない日を月に何度か作るべきです。

その日が決まっていれば、その日まで「あと数日の我慢」と思って乗り切りやすいんです。

介護が休日の日は喫茶店で一人お茶をゆっくりと楽しむのも良いでしょう。映画も良い、なんでも良いんです。

とにかく「無」になれる時間を持つことですね・・・コレ

 

 

 


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