地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

この時期の葬式 ②

2020-12-20 10:53:43 | 日記

昨日の朝に連絡をもらって、夕方からの通夜に行くと答えたのですが・・・

電話を切ってから、この時期には行きたくないなと言う気持ちが強くなっていました。

故人との関係から、通夜→告別式→初七日と続き、多くの人達と会食も共にすることに成ります。

 

本心を言えば喪主側から 

「こういう事態なので、極近親者だけで行います」と言ってくれれば助かるんだけど・・・と思ったりします。

 

通夜に行く事を決心して準備している時に電話が・・・

電話の相手は故人とは同じ距離関係にある従弟からでした。

父親の兄弟姉妹は多くて7人居てるので、従弟の数もそれなりに多い。

今は親の代の人達(オジ・オバ)は、その連れ合いも含めて1人だけで、親戚関係の行事はその電話の相手が中心となり決まります。いわゆる「里」の跡取りなんです。

そうは言うものの、その従弟も勝手に物事を決めるわけではありません。必ず相談が有ります。

 

電話をかけて来たのは今回の葬式関連の相談と想像は付くのですが、なかなか本題に触れません。

そこで私の方から 「正直な所、会食は止めておこうと思ってる」と切り出すと・・・

「実は色々と考えて、夜伽見舞い(通夜)だけにして、明日の葬式や初七日も欠席にしようと思ってるんだけど・・・」

 

私の返答は即答です 「ああ、それが良い。そうしよう。」

従弟は 「他の連中にはこっちからその旨を知らせるわ。」

・・・赤信号、みんなで渡れば怖くない、、、、そんな感じです。

 

本来なら夜伽(よとぎ)見舞いだけを持って行くのですが、葬式などの香料や供物や花の袋など全てを用意して行くことにした。私も急いで準備して通夜の会場に向かいました。

 

会場に着くとその従弟はすでに来ていました。

受付を済ませて従弟の所に行くと・・・・

「一人、連絡が取れなかった」と。 そして、その人の為にお金と袋を用意して来ていた。

流石に田舎の跡取りです、こんな事には気が廻る。

事後承諾にはなったが、従弟関係の全員が一致した行動をとることに成りました。

通夜の後の会食も辞退して弁当の持ち帰りです。

・・・と言う訳で、葬式に行かなくなったのでコレを書いています。

 

短時間で色々と考えて判断することに成ったのですが。

冷静に物事を自分の事として考えると、少し違ってきます。

 

例えば、、、、

徳島は感染が拡大している地区ではありません。

もし故人と縁の近い人が大阪など感染が広がっている所に居てたらどうするのか・・・・

仮に徳島に住む姉が亡くなったら(元気モリモリです(笑)) その子供は東京と京都で家を持ち家族も居てる。

親子ですからねぇ~ やっぱり帰って来るでしょう。

今の社会の状況を考えて「家族葬にすれば。」とは言えても、その家族葬の家族の範囲は何処までなんでしょう。

比較的近くに居る私はどの立場なんだろうか・・・

甥や姪やその子供たちを病原菌扱して「俺は欠席」と言えるのだろうか・・・

 

現実的には私より元気な姉なのでありえない事なんですが、世の中にはそんな状態の人達も大勢居てると思います。

これを「不要不急」で判断は出来ません。

十人十色、、、人が集まるとそれぞれの感性が違っていて当然なわけで、、、。

仲間と飲みに行こうと言う様な、同じ意思を持っているのとは違います。

 

なかなか正しい答えの出ない出来事です。