地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

病院の待合室

2018-01-12 18:25:52 | 日記
町の小さな病院。
定期的な検査で訪れました。

その時点で私はまだ病人ではありません。

当然ですが病院に来るのは大半が病人です。

受付を済ませ、待合室で座っていると、、、、
ソワソワして落ち着かない男の老人が居てるので、なんとなく見ていると。

誰か迎えの人が来るみたいで、出入り口の方を何度も何度もみているんです。

そして、とうとう立ち上がり出入り口の方に歩き出した。
腰を曲げ、杖をついてゆっくりと・・・

自動ドアが開き、外に出た、、、そして立ち止まり駐車場の方に視線をやった。
まだ迎えが来ていなかったのか反転して室内の方に向いたが、、、もう一度確認したいのか元の方向に向いた。。。。

これを何度も繰り返すんです。。。
自動ドアは開いたまま

昨日からの雪で寒い。冷たい風が病院の待合室に吹き込んでくる。
その男の老人はマフラーをまいて帰り支度は完璧です。

そんな老人に注意することもできず、ただひたすら中に入るか、もっと外に出るかを祈るだけです。
結果は、暫くして帰ってきました

まぁ、なんとか寒さは止み一安心です。

検査も終わり会計を待っていた。

そんな時にマスクをした中年男性が入ってきた。
その人に向かって受付の人が
「どうですか
中年男性は
「熱が38度を超えてて下がらない。」

まぁ、病院ですからそんな会話も普通なんでしょうが、現在健康体の人間には仕方ないとはいえたまったもんじゃない。
こんな狭い空間で一緒にはいたくない。
早く会計を済ませて、ここから脱出したい

そんな気持ちになると待つ時間は異常に長く感じます。
やっと名前を呼ばれたのですが、もう口を開く気持ちはありませんし、出来る事なら呼吸もしたくない。
受付の人が何か言ってもウンウンとうなづくだけ。

やっとの思いで外にでた帰り道・・・
病院の近くにある調剤薬局の人と会った。
「お久しぶりですねぇ~。お元気ですか

あのなぁ~、、、、薬局の常連にはなりたくないし、あんたに「お元気ですか。」と言われても、なんか素直に挨拶には感じない。。。

私の心はゆがんでいるのか