1355 誰かが危害を受けるわけでもない、破壊されるわけでもない、多くの人が利益を受けると思うことです。迷惑を受けるのは誰でしょうか。インドネシアでは必要なことでしょう。
先日、大学の卒業証書偽造の疑いである組織が摘発された。何故ばれたのかは、確認していないが、就職活動をするために偽造卒業証明書を添えて願書をだしたが、面接担当者から、これは偽造だと指摘されたて、返されたとか。彼は、怒って、偽造組織を訴えたという。滑稽な話で、自分も逮捕されたとか。
これは、偽造、証明書のほんの一例に過ぎない。ほとんどの会社は就職条件として高卒以上、というのがある。また、アカデミーやユニフェスタスで専門知識を学びたくても、高卒でなければ、それらの学校に入れない。
地方から、職を求めて、あるいは専門学校へ進むために、ジャカルタ近郊にやってきた若者の中には、高校を卒業していない人も大勢いる。KTPを持っていない人も大勢いる。
なので、そこは、インドネシア。住みついた下宿屋の環境にはそういう先住者が大勢いて、彼らから、偽物を作る手段を教えてもらうのも当たり前です。各高校には卒業証書を発行するための営業担当者がいて、ラマダンが終わった時などは、営業活動が忙しくなるとか。帰省した人達のUターンと一緒に田舎から出てくる若者が多いからだ。今、丁度、忙しい時に当たる。
住民票も自分で必要事項を書いたり、書類をまとめて申請すれば、新たな場所でも作ることはできるが、厄介なので、エージェントに頼む人が多い。エージェントは役所の営業担当者に頼んで作ってもらう。お金は個人の懐に入る。市場規模がかなり大きいらしいから、一人一人からの金額は少なくても纏めれば大きな金額になる。当たり前だが、警察もこの組織に係わっている。これらの多くのお金が、かかわっている人達、係わっている組織に配分され、個人の懐へ入る。
私が以前住んでいたコンプレックスは警察の上層部の人の所有、経営だった。アルソックの相談役もしていた。そこのセキュリティーに頼めば、そういうたぐいのことは直ぐに対応してくれて、本人が出かける必要があれば、セキュリティーがバイクで送ってくれて、役所の中の手続きも、彼の後をついて行けば良いだけである。私はその時の金額的な手伝いは何人かにしてやっている。
かくして、その土地辺りで生まれて、その土地の高校を卒業したという若者が誕生する。地元出身者採用が何十パーセント以上という規制をしているエリアも多いが、それも問題なくなる。
KTP(Kartu Tanda Penduduk)や高校卒業証書だけでなく、技術専門学校や大学の終了証書も頼めば手に入れりことができる。
学校へ行くお金が無い、多くの若者を救う必要な組織なのだとインドネシア人は納得している。日系企業を欺くことは罪だと思っていない。日本人が想像できないほど、あらゆる方向で、相当な広範囲で、様々な、偽装や偽造が行われている。疑い出したら切りがない。そしてその疑いは当たっているのです。それが、インドネシア。
救済 組織 偽造