1503 現在挑戦している。LEDランプカバー用の原料と、なかなか難しい物で、顔料がうまく混ざらない。顔料だけの球ができてしまう。しばらく、色々な手段でトライする必要がある、研究が必要だ。
NC NCMC ワイヤーカット、放電加工機などなど、最新の装置を何台も揃えて、様々な装置類の設計から制作までやっている。そこでは、私が持ってゆく押出しの金型の製作などは、新入社員が研修を兼ねて作るくらいの仕事でしかない。創業が2009年だから、私はそうの会社の創業時から付き合っている。現在の半分の面積だったが、拡張を続けている。当初は工場内に入って、仕事ぶりを確認したが、この二年ほどは、工場に入っていなかった。そんな必要はなかった。
久しぶりに、工場の中を見せてもらった。各種工作機械が一通りどころか、二通りも、三通りにも増えていた。中古でなく新品ばかり。ところが、印象的だったのは、日本製が一台もなかったことです。この会社の若い社長いわく、日本製の半値以下で台湾、中国、タイから買える、性能は、過剰を求める必要はない、図面の公差で加工さえできればいい、それには日本製を使う必要性は無い。日本製を入れたいが、今のところ、そんなぜいたくはできないそうだ。日本製は贅沢品になっているらしい、
別に日本から輸入しなくても、たいがいのことは足りるというわけだ。このことは、別に工作機械に限ることではない。今や日本から技術を学んだ国々が、それまで日本でしかできなかったものを、どんどん、作れるようになっていて、かつて日本が輸出していた国々に日本に替って輸出するようになっているのです。
私が今、手掛けようとしている直管蛍光灯タイプLEDランプPCカバーも、最初は日本が作り、台湾、韓国や中国に輸出していた、それを、日本の技術指導により、原料からそれ用を作れるようになって、エンプラの押出し成型もできるようになり、あげ句は、インドネシアへ輸出しているのです。その輸入している会社から、中国から輸入しているが、あなたは作れますかと、問いかけられた。奇妙な問いかけだと思った。元々、私から、それ以降の技術者が各国に教えたのに、その本家本元の技術者である私にできますか、と、彼らは、問うのです。インドネシアではその技術がないから、私が作って技術を伝えようとしているに、インドネシアの今購入している会社の幹部連中は、そういう考えは思いつかないというか、自分の会社の利益しか考えていない、台湾製を信頼して購入しているのです。日本のことは、頭の中に無いのです。
こういう、製品、そういう業界が更けてきたことははっきりしている。こういう現実を見ていると、日本の景気立て直しは結果とする技術で世界をリードすることが再びできるようになるには、今、下降を続けていて、止まっていないのだから、底に到達するまで20年以上は掛かる。とにかく、老人社会が終わらなければ、新しい日本の姿は見えないでしょう。
15年もインドネシアにいれば、そうとしか思えなくなる。それで、日本の会社は、今さら?という感じで、日本の田舎の中小企業までインドネシアへ出てくるのです。
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