アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

235 アチャコの京都日誌   スモン石鹸株式会社  ①

2017-12-23 19:14:10 | 日記

株式会社 スモン石鹸 長く日本の洗濯石鹸のトップメーカで、歴史の古い会社の為、日本人ならば誰でも知っている。

高根の花専務は、一世を風靡したトップセールスマンからいきなり役員に昇格し今日専務の重要ポストに付いている。

古典的なこの会社は、セールスマン出身者しか役員にはなれない。特に特別な販売成績を修めたエリートは、

現場を引退したとたんに役員に就任することもある。

世間からは、元セールスマンばかりが経営陣を占めている事から、コンプライアンス軽視との批判が常にあった。

実際、押し込み販売や販売手数料のごまかしなど不祥事が絶えない。それでも石鹸の評判は落ちないのは、国が応援しているからだ。

日本では、事実上洗濯石鹸はスモン石鹸が独占している。新たなメーカーの設立の許可が下りないのだ。

確かに、汚れの落ちという点では、世界の追随を許さない良い石鹸なのだ。

しかし人気に胡坐をかいてばかりじゃ会社も限界だ、加えて国際化の流れが、スモン石鹸にも襲って来ていた。

モンゴル子会社からの出向社員が、最近トップセールスを独占しているのだ。

モンゴルでもスモン石鹸は人気がある。それを本場日本で販売して一攫千金を夢見て

どんどん販売部隊にモンゴル勢が押し寄せている。

彼らのハングリー精神は半端ではない。多少強引な売り込みは顰蹙を買う時もあるが、成績が物を言う会社だ。

正統派の、販売方法を貫いた高根の花専務は、面白くない。

そんな時に大事件が起こる。高根の花専務の直属の部下のモンゴル人が、

同じモンゴルのトップセールスマンに暴力を受けて

大けがを負ったのだ。

しかも会、高嶺の花専務は会社に無断で、警察に被害届を出したのだ。改革が緒に就いたばかりの四角社長は、激怒した。

続く


 


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