天皇の国紀」を読んだ。
神話から、令和の天皇まで歴史的事実を背景に日本の歴史を述べた「通史」である。皇室崇拝のバイアスがやや強いが、正しく日本の国体について本質を突いている。象徴である天皇・皇室の意味を十分に解説しているので小生の「新100寺巡礼」とともに推奨図書である。
曰く、男系男子で繋いできた皇室の意義である。
以下の表で、男女(天皇・皇后)が、男女一人づつを残す単純再生産形式で説明したい。まず、男系男子とは、①~⑤(1代から5代の天皇)を言う。父親が天皇の場合である。㊛としたのは、男系女子である。父親が天皇の女性である。歴代女帝は、この場合に限られた。それ以外はすべて女系男子・女系女子であり天皇の資格(先例)はない。
男女平等の世の中であり、女性天皇を認めるというのは、男系女子に限るのが一般的・常識的判断である。つまり、男系男子がすぐに見つからないか、その方が幼少でその成長までのつなぎの天皇という解釈だ。当然、女性天皇の子は、女系になるので天皇にはならない。一代限りの天皇である。
メモのそれ以外は、すべて女系であり天皇継承権はない。女系でも良い。という議論は、遡れば天皇の子孫たちというだけであり、時代を経れば誰の子であっても天皇になれるということである。当面の例で言えば、小室圭さんの子が天皇にもなれるということである。
仮に愛子様の恋愛相手が、皆さんの息子様なら誰もが天皇のが直系の祖父になれるということである。小室家のように、なにがしかの企みがあって皇女に近づくなどと言う輩が出てこないとも限らない。男系男子に限って2000年繋いで来たのは、国家が混乱しないようにという先人の最高の知恵であった。
今すぐ、男系男子(父親をたどれば天皇にたどり着く元皇室の男子)を、一定の猶予期間を設けて説得し皇室にお戻りいただくことを願う。高祖皇祖の2000年の日本の国体をあだやおろそかに考えてはならない。弓削の道鏡や足利義満・信長などの登場で皇統の危機を迎えるも切り抜けて来たことを考えるべきだ。
太平洋戦争の「国体の維持」を実現させたのは、昭和天皇が自らの命を差し出した決断によるもので、それがなければ朝鮮半島のような大混乱に陥った可能性が高い。そのあたりは、先に紹介した「天皇の国紀」に詳しい。
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