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アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

417 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 ㉝ 六道参り 

2018-08-07 08:44:43 | 日記

8月7日から10日 六道珍皇寺 六道参り

「六道珍皇寺六道...」の画像検索結果

さて、いよいよ京都の数々のお盆の行事が始まる。

「六道珍皇寺六道...」の画像検索結果迎え鐘

六道珍皇寺は京都の人にはメジャーな寺だ。このblogでも何度も書いたが、お精霊さん(ご先祖の霊)をこの世に迎える重要な行事がこれだ。五山の送り火で派手に送る一方、迎え鐘で地味にお迎えするのである。この地をこの世とあの世の境目と決めたのはいつ頃だろう。清水寺辺りを鳥辺野と呼ぶのは、火葬や土葬ではなく鳥葬だったからだろう。鴨川を越えればすぐにあの世が口を開けている。すぐそこに死の世界が存在する。平安京とはそんなところだった。今は、その辺りが祇園花街が隣接する歓楽街とは皮肉なものだ。その場所で地獄の閻魔さんにも仕えた官僚がいたとはこれまたロマンがある。

「六道珍皇寺」の画像検索結果篁像「六道珍皇寺」の画像検索結果閻魔様

その小野篁は小野小町や小野道風と同族の高級官僚で、実在の人である。百人一首にも残っているれっきとした貴族である。

六道珍皇寺の本尊は、現世利益の薬師如来だが、小野篁卿像、閻魔大王像が鐘楼の横に安置されている。

「六道珍皇寺」の画像検索結果


さて、迎え鐘を打つためには多くの京都市民が訪れるので、涼しくなる夕方以降は行列となる。ピークには数百メーターにも及ぶ。やっと鐘を突けば本堂内で売られている「高野槇」を購入する。昔からご先祖の霊はこの高野槇を依り代として、この世に戻ってくるとされる。そして受付で水塔婆に供養するご先祖の戒名や俗名を書いてもらう。その水塔婆に高野槇で水をかける水回向を行い、塔婆はその場に納める。高野槇を持ち帰り自宅仏壇に供え供養する。

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左から、水塔婆に戒名など書いてもらう→高野槇を買う→水回向を行う

これが一連の流れだが、宗派を問わず誰もが行う京都の風物詩だ。特にこの一年以内の新盆や神仏さんは特別供養のお願いも出来る。

「西福寺」の画像検索結果九相図「京都西福寺」の画像検索結果西福寺「幽霊子育て飴」の画像検索結果幽霊子育て飴


周辺には、西福寺の檀林皇后「九相図」(自らの死後の遺体の変化を絵に残させた)が特別公開される。勇気のある方はどうぞ見に行き、そしてお土産は、「幽霊子育て飴」を勧める。


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