52 阪神 と オリックス
大阪タイガースをルーツとする伝統球団の阪神と、近鉄、阪急の流れではあるものの新興球団のオリックスとの大阪ダービーは球史に残る名勝負となった。近鉄も阪急も日本一は意外に少ない。近鉄・阪急はいずれも監督をした闘将西本でも巨人の9連覇の時期と重なり近鉄では遂に日本一はない。(スクイズの失敗に泣いたこともあった。)阪急も上田監督時代のV9直後の3回だけだ。また、オリックスは大震災の年の「がんばれ神戸(イチロー擁する優勝)」日本1以来の昨年の日本1だった。
阪神に至っては、報道の通り日本一はこれが僅か2回目だ。宿敵巨人に比べて、苦難の歴史なのは言うまでもない。戦後の関西の地盤低下と重なる我々大阪人の精神構造はここに基づく。東京嫌い、巨人嫌い、読売新聞大嫌いだ。
しかし、今回のシリーズの驚くべきことはマナーの良さである。昔は、ファンとともに胴上げしたものだ。1973年のV9最終戦では、王や長嶋に阪神ファンが暴徒と化し暴行したこともあった。今回、優勝の瞬間もグラウンドに飛び降りる観客もいないし、両チームのファンがお互いにエールを送り合っていた。感動したのは、負けたオリックスの監督はじめ選手が阪神ファンに拍手を送り、ファンも拍手で返していた。大山にデッドボールを投げた宮城が何度も何度も頭を下げ、1塁選手までもが大山に詫びていた。
道頓堀に飛び込むのは阪神ファンではない。単なる馬鹿だ。基本的に日本のマナーが格段に進歩したのだ。小生、CS3戦目を甲子園で観戦したが、以前のような聞くに堪えないヤジはもはや皆無であった。
このように阪神の日本1で改めて日本の民度の高さが証明されて、大阪人の1員として誇らしく思った。今までの持論を改めて申し上げる。①この機会に天皇に京都御所に戻って(還幸)して頂く。 ②日本国国歌の「君が代」に加えて第2国歌を「六甲おろし」とする。改めておめでとうございました。
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