83番 毘沙門堂
山号 護法山
宗派 天台宗
開基 行基
本尊 毘沙門天
正式名 護法山安国院出雲寺
京都のお寺が大好きだ。おすすめ一番はここだ。
山科方面にも見たいお寺は多い。東海道本線山科駅から東の道を線路をまたぎ北方向にだらだらと上り坂を15分ほど歩く。1km程だが上り坂が徐々に急坂になるので足にはこたえる。毘沙門堂は、天台宗5箇室門跡寺院の一つだが、もとは相国寺の北にあった出雲寺に、平氏ゆかりの平等寺・尊重寺・護法寺の3寺院が合併したものである。平等寺は太秦に、尊重寺は上京五辻に、護法寺は伏見にあった。出雲寺は奈良時代に行基の開基によるもので、現在の上御霊神社のあたりで、出雲路という名にその痕跡が残る。その後、応仁の戦乱で焼失し江戸時代になり幕府より近隣の安祥寺の寺域を賜ったものである。なお、後西天皇皇子、公弁内親王がここで受戒し門跡寺院となってから、毘沙門堂と言うようになった。
毘沙門天は秘仏であるが、本堂は唐破風の門など朱色が目立つ全体に派手で京都の門跡寺院には珍しい佇まいである。近年修復され一層見事な色彩になっている。境内は自由に散策できるが、入館料を払えば「晩翠園」という名園や、寝殿の特殊技法による襖絵など見学できる。いつでもゆっくり見れるが、桜・紅葉の季節が特に良い。
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