7月12日 三室戸寺 はす酒を楽しむ会
三室戸寺は、歴史が古く創建が奈良時代にも関わらず京都のお寺の中ではマイナーである。
三室は御室とも書く。従って創建には天皇が深く関わる。桓武天皇の父光仁天皇が光に導かれ滝の中に千手観音と巡り合う。僧に命じてその観音を持ち帰ろうとすると、蓮の光のもとで二臂の観音像に変じたという。これを本尊にして創建されたのが「御室戸寺」である。本尊は完全秘仏であり二臂の観音でありながら千手観音とお呼びする。
織田信長の時代に、最後の足利将軍義昭が信長に反抗した「槙島の合戦」の舞台となり戦火に巻き込まれ、多くの建物を焼失した。
西国33か所巡りの10番札所である。以前は33番の結願の札所と言う特別なお寺の扱いを受けていた。本尊は本当に存在しているのなら国宝指定は間違いない
が、完全秘仏で写真すらない。お前立を拝むのみだ。
有名なのは、季節ごとに咲く花である。7月は蓮の花の旬である。そして本日は「はす酒を楽しむ会」である。大きな蓮の葉に酒を注ぎ茎を通じて飲む。なんとまあ不思議な行事だ。伝統的な儀式とも思えないが、極楽に咲くと言われる蓮に百薬の長である酒を注ぐとは、まさに寿命が延びる心地がするのだろう。
春は、つつじシャクナゲ。6月はアジサイ。7月が蓮の花。秋は紅葉と季節ごとに楽しめる。意外に冬には積雪もあり春夏秋冬の眺めが期待できる寺だ。
先着300名となっているので、自宅ではす酒を試した人の感想を見ると、蓮の茎を通すことでフルーティーな感じのする日本酒を楽しめるらしい。茎をストローのようにして一気に飲むと何の変りもないが、自然に茎からにじみ出るのを溜めて飲むと、とても旨く飲めるようだ。
やってみよう・・・・・・。
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