京都の観光で、うっかりハイヒールなどで行くと大変な所があるので、紹介する。
まずは、愛宕神社の愛宕山は、登山に近い。整備されたハイキング道だが、以前二時間近く歩いた気がする。上方落語の「愛宕山」に出てくるが、太鼓持ちの男が途中バテて倒れる。
醍醐寺の上醍醐も下醍醐から小一時間登る。国宝「青龍宮拝殿」は、上醍醐にある。また、西国33箇所霊場札所も上醍醐だ。
神護寺も周山街道から歩くとそれなりに歩くことになる。清滝川沿いに行っても山門までの石段はそこそこ疲れる。
その他は車で近くまで行けるしバス停が近くにあったりする。さて意外に大変なのが、伏見稲荷で稲荷山までの全ての神を巡るには片道一時間以上かかる。
標高300Mくらいとは言え山登りである。一般には⑧の奥社から⑩までの三ツ辻辺りまで行って千本鳥居を満喫したという事だろう。⑬上社⑭中社まで行くには大変だ。外国人観光客のご婦人がサンダルやハイヒールで行くと、苦行のお参りとなる。恥ずかしながら筆者は、未踏の山なので先日酷暑の最中挑戦した。
今さら商売繁盛でも、まして縁結びも願うことなくなったが、お詫び行脚とも言うべき年令だ。まだまだ往年の脚力は衰えずと言いたいが、途中何度も後ろを振り返りつつ、「行こうか戻ろうか」との葛藤を乗り越えて行ってきた。上社についたら遂にペットボトル三本を飲み尽くしていた。
ところがなんと、帰り道。こんな観光地で道に迷うかと言いたいが、見事に迷った。⑩か⑫あたりが怪しい。不覚にも参道から外れて赤い鳥居をくぐらずに下山したら、なんとなんと、東福寺山門の前だった。途中別れ道があって、先日の台風で前方に土砂がかぶさっているように見えた箇所があり迂回したつもりが、恐らくそこで外れたのだろう。
遂に住宅街に出てしまい通りがかりの子供連れの人に聞いたら、驚いた様子で、「伏見稲荷に戻るならもう一度山登って下さい。」と言うので、無視してとにかく下りを降ったら「東福寺」だったのだ。聞いた人の連れていた子供が大きな声で、「あの人変な人やね。」って聞こえた。そりゃそうだ。普通の住宅街に突然汗だくの不審な遭難者が現れたのだから。富田林署から逃亡した犯人と間違われず良かった。
いきなりにバチが当たった稲荷山でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます