アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

854 あちゃこの京都日誌  小室問題

2021-07-06 14:23:58 | 日記

 終局 小室圭問題

 

京都御所に行かれたことのある方は、お分かりかと思うが、京都御苑(周囲1キロ程度の市民出入り自由の公苑)も、御所(禁裏と呼ばれる以前の天皇の居住空間)も、大きな石垣に囲まれている訳でも、深い堀に守られているわけでもない。これは、中国の紫禁城や欧州の王族の宮殿と決定的に違う点だ。天皇と市民との間には、ひたすら国家国民の平和を願う天皇(皇族)に対して、それに敬意をもって敬い奉仕する市民という関係で成り立っている。従って、天皇とは攻め滅ぼして奪うものではない。当然、頑丈な城壁で守るものではない。江戸時代以前には、大嘗祭など重要儀式には市民が自由に御所に出入りし見物したという記録が残っている。また、光格天皇の時代には、御所周辺を「お千度参り」と称して、飢饉による窮状を訴える為巡り歩いたという事実もある。あくまでも平和的な行動であり天皇への敬意の延長に行われたともの思われる。その時、天皇や上皇からは、差し入れ(リンゴや水)を行うなど施しをしている。結果、幕府も無視できず大量に「米の在庫」を放出している。世は、一揆や打ちこわしの時代に、京都市民が決して暴動ではなくこのような行動に出ることは、天皇と市民(庶民)の関係性を知る貴重な例である。

以上のように、天皇(皇室)の歴史を考えると、皇族には、納税や就労の義務はないが経済的生活の保障は十分にされている。選挙権もない。姓もない。筆者は、憲法の縛りもないと解釈している。従って、結婚相手を選ぶ自由には一定の不自由があって当然と考える。「婚姻は両性の合意による。」という秋篠宮の御発言の趣旨は、我が娘眞子さまが、一般国民になるのなら(皇室を離脱する覚悟があるのなら)結婚は自由だと、おっしゃたのだ。つまり、皇室にいる限り自由はなく、その代わり納税義務も就労義務(強制ではないが)がない。さらにはマスコミからも一定程度守られる。従って、あの御発言は、皇室を出て自らの立場は自分で守る覚悟まで求めたものと解釈すべきだ。そのように民間人ならば、結婚も離婚もどこに住むのかも自由なのだから・・・。

先に、御所に城壁はないと書いたが、それは皇室の方は「自らの幸せより国民の幸せを優先する。」特殊な方々だからと、国民の大多数が認めた存在であればこそ成り立つ関係なのだ。平成の天皇は美智子上皇后さまと自由恋愛だったか?今上陛下は雅子さまと自由恋愛だったか?それはとても難しい問題だが、少なくとも国民の大多数が大歓迎したことは間違いない。当時の周辺(宮内庁など)が、国民の賛同を得られないかも知れないお相手だったらどうしただろうか?それは、今日詮索せず知らない方が良いかも知れない。あくまでも皆様が最高の御判断をした結果だったと思う。

このように、国民と皇室の信頼関係を損なう可能性のあるお相手とは結婚できない、その程度の「不自由」は、受けとめて頂かねばならない。すでに後に引けない段階になった今日、眞子さまがこの結婚をあきらめても、その後新たなお相手を探すのはしばらく難しい。神秘性を残している日本の皇族と言えどもスキャンダルは、いずれ英国王室のように話題になる時代が来るのだろうが、出来れば我々の生きている時代には無しにしてもらいたい。早々に、解決し皇室典範改正議論に影響しないようにせねばならない。この事も含めてより良い御判断を切に期待する。