『ハツカレ』

2006-04-09 21:18:58 | books
というわけで、朝帰ってきてとにかく寝て、昼前に起きる。

幸いそれほど二日酔いでもなかったので(驚異だ)、添削の仕事。家は荒れ放題だし、ビデオもたまっているけれど、とにかく片付けなくてはいけない添削の仕事。がんばるわたし。



『ハツカレ』1~7巻読みました。
昨日、『ハツカレ』読んでるんだ~って言ったら「それは20歳以上のひとは読んではいけない漫画です」と、某K卿からお叱りを受けましたが、課題図書なんで仕方ないのです。
ハシモトとイブシのどちらがタイプか、という質問には「イブシ」と答えます。でも、すべての登場人物のなかでいえば「ちゃーちゃん」が好きです。

初めて彼氏ができたちひろという女子校育ちのちょっと奥手な女の子のお話なんですけどね、とにかくもうじれったいったらないのです。ほとんどのシーンにいらいらしながら読むわけですが、そんなヨゴレなわたしでさえ思わず胸キュンしてしまうこともあるから不思議。
つきあいはじめの頃の、言いたいことをうまく伝えられない感じとか、相手の本当の気持ちがわからなくて悩むところとか、相手のささいな行動に喜んだり悲しんだりする様子は、たぶん誰でもなんとなく経験しているところ。

でもね、思ったのですよ。主人公のちひろは、ぼーっとしていてどちらかといえば大人しい女の子なんですけど、やるときはけっこうやるんですね。そういう部分も含めて、たぶんこれを読んで胸キュンしている女の子たちっていうのは、自分ができなかったこととか、こうだったらいいなあという願望を、なんだかんだ言いながら全部やっている主人公に感情移入しているんじゃないでしょうかねえ。二人のかっこいい男の子から思われるってのも典型的な少女漫画の構図ですしねー。

ただ、今までの少女漫画の流れでいうと、たいてい主人公の女の子はやさしい彼氏よりもちょっといじわるで一見冷たく見えるもうひとりの男の子にだんだん惹かれていって、最終的にはそっちとハッピーエンドって感じだったと思うのだけど、この漫画はふたりの男の子がどちらもとても魅力的で、そう簡単にもうひとりに移行しそうにないのと、ちひろとハシモトのカップルの成長記録的な意味合いがあるという点が新しいのかもしれませんね。

などと解釈を述べたてるほどのものではないですが(笑)

まあ、何歳になったって、相手の気持ちなんてわからないし、もどかしい思いをしながらひととひとはつきあっていくしかないのですよね。

そしてヨゴレなわたしは『プリンセス・プリンセス』(アニメ)見ながら「萌え!」とかつぶやいているわけです。うう、危険なアニメじゃ。

池袋 西→東→西

2006-04-08 23:00:59 | Weblog
昼過ぎに家を出る。ものすごく天気がよかったのに、渋谷に着いたら豪雨でびっくり。なんだったんでしょうね、すぐに止んだみたいだったけど。
池袋の芸術劇場で岡崎裕美子さんの『発芽』批評会。パネリストは大島史洋さん、詩人の小池昌代さん、穂村弘さん、盛田志保子さん。大島さんにあえて辛口の意見をお願いしていたのだけど、蓋をあけたら全体的に厳しい意見が続いてびっくり。いい歌はたくさんあるのだけれど、傷が目立ってしまう歌集であるのである意味では仕方ないことか。わたしは選歌や構成の甘さだと思っているのだけれど、穂村さんは資質の問題だとかなり鋭いところを指摘。前半で結論が出たようなかたちになってしまい、司会としては少し途方に暮れる。
会場からは絶賛の意見も出たけれど、印象としてはかなり辛口の批評会になった。でもこれは悪いことでは決してなくて、岡崎裕美子という希有な歌人への信頼でもある。
最後の本人挨拶で「批評会は結婚披露宴のようなものかと思っていたけれど、始まったらお葬式みたいだった」という譬えに笑う。確かに、そんな要素もありますね。

終わって懇親会へ。穂村さんのK藤さんにまつわる爆笑トークに小池さんと大ウケする。穂村さんて本当にアレゴリーがうまい。これからはアレゴリシャンと呼ぼう。

6時半頃に、名残は惜しいけれど懇親会を抜ける。さとりえに東口への行き方を教わって、aちゃんとふたりでジュンク堂の金井美恵子vs小倉千加子トークショーへ。
一応ご挨拶しなくてはと講師控え室に行って両氏とまみえる。金井さんはベリーショートの髪を緑色系に染めていて想像通りチャーミングな方。小倉さんは意外に大柄な方だった。「いつもゲラ読んで泣かされています」とつい思いのたけを述べてしまったものの「泣かそうと思って書いているんじゃないんですけどね~」と言われてしまう。

トークショーそのものは、途中どうなることかと思ったけれど(中村うさぎの話ばかりで)、小倉さんの飄々とした受け答えが絶妙な感じで爆笑の連続。わーん、やっぱり好きだ~。金井さんの「男は嫌い」発言に、小倉さんが「自分が二階にいると思っているひとは嫌いです」というのもすごくよくわかって面白かった。
終わって中華料理屋にみんなで行くということで、そっちにもものすごく心が引かれたのだけれど、泣く泣く岡崎たちの移動した二次会の店に駆け付ける。

来た通りに西口に戻ったはずなのに、一瞬道を見失う。なんとか東武を見つけて、合流。
まだ十人以上が残っていて、S藤さんとM上さんが「生温い仲良しクラブ」話で盛り上がって(盛り下がって?)いたところに割り込み、そうこうしているとK瀬くんが(今頃)登場。

そのまま勢いで(もう帰る気がなくなって)三次会はカラオケへ。
7人なのに、三次会なのに、ビールのピッチャーとワインのデキャンタを頼むひとたち。
アニメソングとか演歌とか歌っているうちに眠くなり、寝たり起きたりしているうちに朝になっていた。都会の朝は早いのね。もう電車も動いていたよ。

明日のために

2006-04-07 22:43:58 | Weblog
きょう会社に行ったら、昨日一緒に飲んでいたひとたちが代わる代わる「昨日大丈夫でした?」と声をかけてくれる。「終電間に合いましたか?」という意味なんだけど、「転んだことがばれているのか?」とどきどき(笑)。でもってそんなやりとりを聞いていた近くの席のひとが

「そんなにみんなから心配されるくらいゆうべは荒れたの?」

って、それは違います!


脛のほうは少し腫れてますけど、痛みは触らなければ無いので、たぶんヒビとかそういう心配はなさそう(心配してくださったみなさん、ありがとうです)。


でもって明日は岡崎裕美子さんの第一歌集『発芽』の批評会で司会をします。
ひとりからしかレジュメが届いていないので、どんな感じになるのか皆目見当がつきません。
ある程度岡崎のことはわかっているつもりだけど、それを大きく裏切ってくれるような、刺激的な会になることを願っています。

ただ、明日は池袋のジュンク堂で金井美恵子さんと小倉千加子さんのトークショーがあって、わたしは(仕事絡みで)そっちへも行かないといけないんです~。そっちも本当にすごく楽しみなんで、どうして同じ日にぶつかるかなあ。とゆことで、懇親会を途中で抜けてジュンク堂に走り、ふたたび二次会あたりに乱入という予定でおりますの。がんばりますわ。


さて、明日の予習をいたしませう。

弁慶が泣く

2006-04-06 23:26:02 | books
きょうの帰り、東横線の車両に乗り損ねました。
ホームと車両の間に落ち損ねた、とも言います。
弁慶の泣きどころを思いきり打ちました。
本気で泣きそうでした。
女性専用車両だったので、やさしい声が少し聞こえましたけど、基本的にはみんな見ないふりですね。落ちたわけではないから、いいんですけど。



久しぶりに出社。
どちらかというと細かい仕事に明け暮れ、今週で辞めてしまうo石さんの送別会へ。
連日飲みが続いているので、きょうは早めにさくっと帰ろうと思っていたのだけど、iさんが次から次へとお酒を頼んでくれて、あれよあれよと二次会へ。o石さんとはライバルであることを確認。
それでもさすがに11時過ぎには店を出て、出たはいいものの、ここはどこ? しばらくさまよって「ギンザセンハドコデスカ~」と外人のふりして道を聞き、なんとか帰路へ。

そんなこんなで渋谷で弁慶が泣いたのです。


昨日、「NANA」の15巻を読みました。
もう、本当に終わってくれていいです。
まあ、それなりに面白いんですけどね。
今巻では、レイラとシンくんが別れたと聞いてハチが「そんな完璧なものだけを愛って呼ぶような、寂しい大人にはならないで」っていう台詞はすごくいいとおもったけれど、たかだか二十歳のハチの言葉だと思うと重みがないというか。ま、考えたらこいつらみんなめちゃくちゃ若いんだよね。そんなこと言いながらアニメの「NANA」もしっかり見ていたりしますけど。

で、きょうは「ハツカレ」を借りてきましたよ。どっちの男子が好きか、社内で関ヶ原になっているみたいです。帰り道に1巻だけ読みましたけど、このイライラ感はかなりリアル高校生とかに受けるんだろうなあ。んー、甘酸っぱすぎ。7巻読みきれるかちょっと不安(たぶん読むけど)。

甘酸っぱついでに、「ハチクロ」の映画の主題歌はスガシカオ作詞作曲で嵐が歌うそうです。
スガシカオかあ。むう。


それにしても脛が痛い。かなり腫れてきましたっすよ。
ベンケイ、泣く。

大船→川崎→赤坂

2006-04-05 23:23:15 | Weblog
元上司の告別式のため大船へ。
京浜東北で一本だわ、と呑気に乗っていたら磯子止まりで、しかもすご~く時間がかかった(東海道線に乗り換えるべきでした)。
余裕を見て出たはずだったのに、大船に着いたら12時5分前くらい。しかも大船駅がわたしの知っている大船駅ではなくなっていた。タクシー乗り場を探してさまよい、少し遅れて斎場へ。
元同僚たちはほとんど昨日のお通夜に来たらしく、なんとなく寂しい感じのお葬儀。
元上司は恰幅のいいひとだったけれど、すっかり小さなおじいさんになってしまっていた。80歳ですからね、仕方ないんですけど。
最後のお別れまでして、唯一くらいに顔見知りのY田さんといろいろ懐かしい話などしながら一緒に帰る。

東海道線で川崎へ。「ブロークバック・マウンテン」を見ようと思ったのだけれど、どうにも時間が合わない。ほかにも時間が合ってしかも見てもいいと思う映画が全く無く、ちゃんと調べてから来ればよかったと激しく後悔。雨はひどいし、お腹もすいたし、疲れたのでチネチッタ近くのジョナサンに入る。ここがまたしても失敗。ファミレスとはいえ、こんなひどいものを出していいんだろうかと怒りに震えましたね。よっぽどクレームつけてやろうかとも思ったけど、疲労感に負けた。怒りは消耗しますから。

仕方ないので赤坂まで行く。喫茶店でも入って時間をつぶそうかと思ったけれど、ネットカフェを発見。わ~い。ちょうど読みたいと思っていた「クロサギ」(ドラマ化するの。山P主演で)があったので2巻まで読む。残り時間が半端なので、ネットのゲーム(なつゲーの四文字熟語ってやつ)をやっていたらはまってしまい、ぎりぎりまで粘る。クリアできなかった。悔しい。

坂道をぜいぜいと登ってメキシコ大使館へ。
ホセ・フローレスというCGデザインのようなことをやっているメキシコ人のMacに、わたしの朗読を録音。rちゃんに来てもらえたので、肝心なことは通訳してもらいながら、二つの連作を朗読する。やや喉の調子が悪かったのが無念。
これにメキシコのエレクトリカルな音楽をつけてくれるらしいんです。どんなになるかとても楽しみ~。

終わったあと、仕事が忙しくて抜けられないアウレリオと、やはり仕事のあるrちゃんは帰ってしまったので、ホセと二人で赤坂見附の近くで軽く飲む。ホセは在日本10年なので、それなりに日本語も上手。ほとんど日本語で会話できるのがありがたい。メキシコの話をいろいろ聞いたり、最後は日本のアニメについて語りあったりした。マモル・オシイは偉大だ。

疲れ果てて帰宅。
O氏からファクスが届いていた。夏の大会のシンポジウムの企画にGOサインが出た。よかった。
これからパネリストの交渉開始♪

買い物&御誕生会

2006-04-04 23:58:41 | Weblog
朝から添削添削。

いやあ、今回は本気でがんばりましたよお。いつもは手を抜いているのかと言われると困りますが(笑)。

午後は明日の録音のためのテキスト選び。いまだに半信半疑ではあるものの、とりあえず準備だけはしないとね。

夕方から外出。渋谷へ。
こまごまとした買い物があったので、忘れないようにと心の中で唱えつつ。

そののちmちゃんaちゃんと待ち合わせて「じゃんか」へ。mちゃんの御誕生会。
ちゃんとバースデーケーキを作ってくれていて、頼んでもいないのに「ハッピバースデー」を歌ってくれる(笑)。写真まで撮ってもらったさ。この店は少しだけ方向を間違っていると思う。いや、いいんだけど。

ちょっとショックだったのは、「じゃんか」のチェーン店で、そもそものきっかけだった「糀や」が三月で閉店になってしまったこと。さみしい。聞いてないってば。

きょうも荒井くんの焼いてくれた卵焼きはおいしかった。

春の嵐

2006-04-03 17:39:25 | Weblog
春嵐や犬の狂(たぶ)れしごとき吠え

という俳句を思い付いた。「嵐」と「狂れ」が付きすぎかな。ハイク、ムズカシイネ。

ってくらい猛烈な風でしたね~。犬も狂うわ~。わたしも狂うわ~。
玄関にまで桜の花びらが吹き込んでいますの。


例によってメキシコなひとたちとすれ違い気味なやりとりが続いているのだけれど(笑)、なんだかメキシコ音楽をバックに朗読してくれとか言っている(らしい)。
とにかく水曜日は出社の予定を取り止めて元上司の葬儀に参列ののち、メキシコ大使館で録音ということになるらしい(いまだに不安)。rちゃん一緒に行ってくれないかなあ。メールしてみよっと。

添削添削添削のいちにち。
まさに晴天の辟易(←気に入った言いまつがい)。

誰も聞いてくれないだろうけど、最近の目標は、新作アニメの初回を見逃さない! である。くだらなすぎる目標だ。「月刊テレビジョン」にはtvkの番組が載っていないので、「TVぴあ」まで買ってしまったよ。BS2で「パトレイバー」やるって本当ですか? きゃー。

ほっといてください。

親戚行事のあと立川へ

2006-04-02 23:31:14 | Weblog
もうろうとしたまま「きょうの園芸」を見て、そのあと「仮面ライダーカブト」(録画)、「エウレカセブン」(もちろん録画)を見る。エウレカ最終回は最後のハートマークには笑ってしまったけれど、なかなか見応えのある最終回だった。泣いたのは全然関係ないシーンだったりしたけどね。

昼から義妹宅へ。甥っこの誕生祝い兼花見の会。とはいえ、天気も微妙だったし普通に家の中での宴会。ごちそうをいただきながらビールと日本酒などを軽く(軽く?)飲んで、3時過ぎに失礼する。そこから新横浜までバスで出て、横浜線で八王子まで行き中央線に乗り換えて立川まで。
オリオン書房で行われている大森望×岸本佐知子with豊崎由美のトークショウへ、大幅遅刻で参加。後半しか聞けなかったけれど、岸本さんの話はあいかわらず「実」があるなあ。大森さんのピンクハウスのスタジャンがかわいかった。

終わったあと例によって宴会にも参加。
けっこうな人数だったのに、わたしたちのテーブルが一番うるさかったと言われてしまった。
ビールのピッチャーを三つ、と頼んで、「二つでいいと思いますよ」と店員に言われたりしていたからかな。

世の中にはカリスマ書店員というのがいるらしい。きょうはそのうちの二人を目撃。

二次会にも行きたかったけど、あまりにも立川は遠いので泣く泣く帰る。帰り際、大森さんと少し翻訳についての話ができたのはよかった。岸本さんとも話したかったな。ああ、きょうは社長ともあんまり話せなかったのだった。また書評講座に遊びに行かなくちゃ。

たのくんと横浜線経由で帰る。ベトナムのアオザイの話とかしながら。



カルチャーセンター時代の上司が亡くなったとの知らせあり。
このひとが取締役になったとき「戸締まり役になったんですか?」とからかったことなど、ついこの間のことのように思い起こす。告別式には伺おうと思う。

『失われた時を求めて』二巻読了

2006-04-01 16:28:43 | books
漫画ばっかり読んでいたせいで思ったよりも時間がかかってしまいましたが、やっと二巻「花咲く乙女たちのかげに1」を読み終えました。物語はまだまだ序の口。小説家志望の主人公の女々しさが展開されるくらい。娘が好きなのか母親が好きなのか、はっきりせい!

興味深かったのは、天才について語られた以下の文章。

……天才的な諸作品を生む人たちは、もとも洗練された環境に生き、もっともかがやかしい会話、もっともひろい教養をもっている人たちではなくて、自分のためにだけ生きることを突然中止しながら、自分の人格に鏡のようなはたらきをさせる能力をもつにいたった人たちであって、そのようにして、自分の生活を、たとえそれが社交的にいって、ある意味では知的にいって、どんな劣っていようとも、それをその鏡に反映させるのである、天才とはものを反映する能力にあるので、反映される光景の内容にあるのだ。

なるほどね。

あとは例によって注記の記載からなんだけど、メリュジーヌという女神は中世伝説の美女で、土曜日になると下半身が蛇になるという(笑)。
http://island.site.ne.jp/fairy/stories/melusine.html

それからドレスの背後にまで垂れる夫人帽のリボン飾りのことを「シュイヴェ=モワ・ジュ・ノム」といって、これは「ついておいで、若い男」という意味なのだそうだ。今度わたしが帽子のリボンを垂らしていたらそういうことです。ついてきてください、若い男!

というような馬鹿なことばかりに惹かれながらも、遅々として読書は進む。


終日添削の仕事に追われる。
春の頭痛。

野菜が底をつきはじめたのでメニューに苦労する。
昨日はさついまいもをみそ汁の具にしようと思ったら紫いもで、ものすごく食欲減退な色のみそ汁になってしまった。いもが紫色でうれしいのは誰なんだ。


四月馬鹿。
エイプリルフールというよりは「四月馬鹿」の身も蓋もなさが好き。
毎年「嘘」メールを送ってくるmちゃん。毎年騙されるわたし。のどけし。

あ、写真は桜ではなくてハナカイドウです。たてよこ逆だし。