『失われた時を求めて』二巻読了

2006-04-01 16:28:43 | books
漫画ばっかり読んでいたせいで思ったよりも時間がかかってしまいましたが、やっと二巻「花咲く乙女たちのかげに1」を読み終えました。物語はまだまだ序の口。小説家志望の主人公の女々しさが展開されるくらい。娘が好きなのか母親が好きなのか、はっきりせい!

興味深かったのは、天才について語られた以下の文章。

……天才的な諸作品を生む人たちは、もとも洗練された環境に生き、もっともかがやかしい会話、もっともひろい教養をもっている人たちではなくて、自分のためにだけ生きることを突然中止しながら、自分の人格に鏡のようなはたらきをさせる能力をもつにいたった人たちであって、そのようにして、自分の生活を、たとえそれが社交的にいって、ある意味では知的にいって、どんな劣っていようとも、それをその鏡に反映させるのである、天才とはものを反映する能力にあるので、反映される光景の内容にあるのだ。

なるほどね。

あとは例によって注記の記載からなんだけど、メリュジーヌという女神は中世伝説の美女で、土曜日になると下半身が蛇になるという(笑)。
http://island.site.ne.jp/fairy/stories/melusine.html

それからドレスの背後にまで垂れる夫人帽のリボン飾りのことを「シュイヴェ=モワ・ジュ・ノム」といって、これは「ついておいで、若い男」という意味なのだそうだ。今度わたしが帽子のリボンを垂らしていたらそういうことです。ついてきてください、若い男!

というような馬鹿なことばかりに惹かれながらも、遅々として読書は進む。


終日添削の仕事に追われる。
春の頭痛。

野菜が底をつきはじめたのでメニューに苦労する。
昨日はさついまいもをみそ汁の具にしようと思ったら紫いもで、ものすごく食欲減退な色のみそ汁になってしまった。いもが紫色でうれしいのは誰なんだ。


四月馬鹿。
エイプリルフールというよりは「四月馬鹿」の身も蓋もなさが好き。
毎年「嘘」メールを送ってくるmちゃん。毎年騙されるわたし。のどけし。

あ、写真は桜ではなくてハナカイドウです。たてよこ逆だし。

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