『無言歌』批評会

2005-03-21 23:31:07 | Weblog
会社勤めをやめてしまってから一番だめだめになってしまったと思うのは時間の感覚である。
出かける予定にあわせて支度をすることがとても不具合になってしまった。

きょうも2時から河野美砂子さんの『無言歌』の批評会に参加するため、出かける時間を1時で大丈夫と考えた時点で間違っていたというのに、それを更にオーバーして出かける。
結果、大幅遅刻。すでにパネリストの最後の小池さんの発表が始まっていた。

おかげで最前列の岡井さんの隣に座るはめに。
でも、驚いたんですけどね、岡井さんが10年前の角川短歌(河野さんが新人賞を受賞した号)を持ってきていたんですが、その背表紙に赤いペンで「河野美砂子受賞」みたいな書き込みがされているんですよ。「こういうの、いつも書いておくんですか?」と聞くと「だってすぐわからなくなっちゃうでしょう?」と悠々とお答えになる。
いやはや。わたくしごときが書棚が崩壊して本が探せないなんてことは、金輪際口にしてはいけないとか思いましたですね。みなさん、見習いましょう。

批評会はそんなわけで前半聞けなかったんですが、おおむね好意的ではあるものの様々な意見が出ていていい会でした。
『無言歌』は触感を中心に五感が開かれて行っている歌集である、という高橋睦郎さんの意見に全面的に賛同。あと自分としては韻律の問題(定型を微妙に壊している歌が多いということ)をちょっとだけ提示してみた。

そのあと二次会。永田さんや西之原くんが帰ってしまい残念。永田さんにはご挨拶もできなかった。久しぶりに会う吉川宏志さんから宮崎話を聞く。なみの亜子さんと初めて話す。川野里子さんとお互いに遠くへ行ってしまう息子を嘆く。小池光さんの「ペット霊園」構想にうなずく。考えてみると様々な結社の様々なひとがいた。河野さんの人徳だろう。

きょうは早く帰るつもりでいたのだけれどなんだかんだとひきずられて三次会へ。本多稜さんと同郷話をする。斉藤斎藤さんの可能性に掛ける。砂子屋田村さんに嫌われていることを知る。

そのあとも誘われたけれど、ちょっとした約束があり断念。ごめんなさい、美砂子さん、また来週会いましょう、っていうかきょう会ったほとんどの人とまた来週会うのだよね。来週の斎藤さんの会は補助椅子が出る騒ぎらしい。ほえ。

家に帰ってnさんからのメールを読んでしばし考える。んー、これは大変なことを引き受けてしまったかしら?
でもまあ、どうせ暇を持て余しているのだからこれくらい大きな宿題をもらったほうがいいのかもね。明日ゆっくりとまずはできそうなことから考えてみよう。

あ、写真は意味ないですが謎彦さんの頭です。

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