『犬身』

2007-11-29 23:08:11 | books
朝から背中の筋を違えてしまい、痛くてたまらない。こういうの、風邪の前兆だったりするんですよね。寒さのせいもあるのだろうけど。
そんなわけで、来週の「コープとうきょう」の準備をしたあとは、ほとんどをベッドでうつらうつらしながら読書。おかげで『犬身』(松浦理英子/朝日新聞社)を読み終えた。

わたし、本当に現代小説って読んでいないので、松浦さんも初めてだったりする(汗)。
内容はもっとグロいのかと思っていたら、意外にそうでもなかった。登場人物の誰にも感情移入はできなかったけど(笑)、読後感は悪くない。
しかし、わたしはどちらかというと犬よりは猫派なので、犬の匂いのするカクテル(小説のなかに出てくる)とかはご免だ。犬好きなひとは、本当にそんなもの飲んでおいしいと思うのだろうか。松浦さん自身ものすごい犬好きで、犬の子を産みたいと思っているくらいらしいですが。

主人公は、人間としての意識を持ったまま犬に生まれ変わってしまう。そして飼い主として最高だと思っていた女性の飼い犬となる。
前に、犬好きな友人に犬に生まれ変わりたいかと聞いたら、自分が飼い主だったらいい、というようなことを言っていた。なるほどね~と思ったものだ。たいてい犬は飼い主を選べないもの。
わたしは猫に生まれ変わりたいと思うことがよくあるけど、それは人間としての自分に嫌気がさしたときで、日がな惰眠を貪っているだけのように見える猫の暮らしがうらやましいだけのことで、実際には嫌だな。自分に飼われたいとも思わない。


背中が痛くて上半身の動きがほとんどとれないので、晩ご飯は鯖の塩焼き、じゃがいものシャキシャキ炒め(中華風)、法蓮草と豆腐のスープ、と簡単なものに。

そろそろ、と思っていた仕事がペンディングになる。いったいいつまでこんな待機状態が続くのだろう。とはいえ今週末は何かと多忙なので風邪などひいていられないのだ。あー、背中痛い。

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