『3月のライオン』『一緒に遭難したいひと』

2008-03-23 22:25:17 | comic
きょうは午後からmちゃんと待ち合わせて、mちゃんの通っていた「青山塾」というイラストの学校の修了展を見にゆく。

これ、去年も見に行ったのだけど、いやあ、つくづく絵は難しいなあと思う。「上手い」という語が決して褒め言葉にならないというのはどの世界でも同じではあるけれど。個性と才能との幸福な出会い、みたいなことを考えてしまいますね~。イラストというものが、商業ベースのものであるからよけいに、なのかなあ。
ものすごく大胆な構図の絵とか見ると、こういう空間把握能力は欲しいなあと思ってしまう。空間破壊能力か? たいていのひとは、一枚の紙の中に世界を閉じ込めてしまうから……あ、これも短歌に共通しますね。一首のなかで完結してしまう歌はだめだって。んー。やっぱどの世界も同じか。

そのあとゆっくり渋谷まで歩いて、「坐和民」で軽く飲む。mちゃんが風邪ひきだったので、本当にさくっと。9時過ぎには家に帰り着きましたよ。


そういえば『のだめ』の新刊も読んだのだけれど、買ったその日に回覧に回してしまったくらい、もうそこに愛はない。特に今巻はやや音楽に対する理屈の部分が多くて、物語としても停滞している。もう終わってください(切に)。
で、『3月のライオン』をやっと読んだ。『ハチクロ』はネットカフェでざくっと読んだので、恥ずかしながら羽海野チカという作者名をなんと読むのか知りませんでした。おまけに「何月のなんだっけ?」という程度の記憶で本屋に行き、さんざん探しちゃったんだよねー。いや実際、そのへんの本屋にはなかったのは事実。売り切れてたの? でもこれ、『ハチクロ』よりはるかに面白いと思う。将棋って全く知りませんが(あ、アニメの「しおんの王」は見てました)、猫がリアル(ってそこ?)。また長編になるんでしょうね。うう。
でもって、しのっちゃの『一緒に遭難したいひと』の3巻も出ていたので買いました。これもね~、今巻はマキちゃん登場コマ激減。あいかわらずキリエと絵衣子はいい感じなんだけど、ちょっと浮き世離れしてしまったかなー。
あと、『エンブリヲ』の1、2巻も買っちゃったんです。「エンブリヲ」って、どこかで聞いたことがあると思ったら、江田浩司!(『メランコリック・エンブリオ』という歌集)。漫画のほうは、覚悟はしていたけれど、虫が嫌いなひとには1ページたりとも開けない漫画です。虫の子供なのに、みごもった途端に愛を感じてしまうあたり、ちょっと楳図かずおチックではあります。

ああ、漫画な日々。そうそう、『猫村さん』の3巻も出たんですよね。