水中アート+納豆漁業の考古学

2006-11-02 23:52:23 | art
「水中アート+納豆漁業の考古学〜納豆漁業121メートル集合2006」
というタイトルを見ても、いったいなんのことやら。

なわけなのだけれど、噂の芳賀徹さんを見に行ってきました。大塚のout-lounge。
4時半くらいに会場に着くと、ドアを開けたとたんに目があったのが芳賀さん。お互い初対面だし、聞いてはいたのだけれどスカートはいていたから本当の女の子かと思ってしまいました。
会場では芋煮会の準備の真っ最中。きょうは「班対抗おたのしみりんごちゃんおふろセット合戦」つき芋煮会ワークショップということで、これまた何のことやらなのだけれど、とにかく音の出るものと器持参のことというイベントなわけ。
みんなが茹でた里芋の皮を剥いたりしているのを眺めながら、会場の三分の一くらいに設営されたプールに浮かんだり沈んだりしている展示物などを見学。これまでの納豆漁業のイベントの記録みたいなのも読んだ。だんだんわかってはくるものの、「班対抗おたのしみりんごちゃんおふろセット合戦」って何?

芋煮鍋が煮えるまでの間、いよいよ「班対抗おたのしみりんごちゃんおふろセット合戦」が開始。よくわからないままに班分けされ、各自持参してきた楽器やらそのへんにあるものを使っての合奏合戦。それを審判の班が審査して1位を決めては、また班を解体して合奏合戦、ということを延々と繰り返していくのだ。だんだん楽器は関係なくなり、椅子を引きずったり包丁でまな板を叩いたり、意味不明な音楽パフォーマンス。結局3回戦くらいしかやらなかったけれど、これを続けていくとかなり危ないところまで行きそうな気配は感じました。

芋煮鍋も普通においしかった。里芋と長葱は芳賀さんが山形から持参したもの。芋煮にも地方によって味や材料の違いがあるらしいのですが、牛肉でおしょうゆベースのちょっと濃いめの味付けが彼等の芋煮らしい。最後にはうどんを入れていただきました。

きょうのプログラムにはなかったのだけれど、無理をお願いして芳賀さんの朗読も聞かせてもらった。意味があるようなないような言葉、聞こえるか聞こえないかのような声、息づかいまで、ああこのひとは「宝」なのだなと思うような朗読だった。うまく言葉では説明できないのですけどね、不思議な体験でした。
となりに、3歳くらいの娘さんを置いての朗読だったのだけれど、その子が芳賀さんと同じくらいに集中している感じがとてもよかったです。途中で「ちっちー(おしっこ)」と言って朗読が中断されたりしたんですけどね(笑)。

芳賀さんは現在は山形の山奥で自給自足に近いような生活をしていて、詩人でもあり音楽家でもあり和紙作家でもあって、まあ広い意味でのアーティストなんだろうけれど、限りなく天然に近いその存在感が本当に不思議なひとでした。

体調がいまいちだったので少し早めに(といっても10時過ぎ)失礼して、大塚駅近くで展示(?)されている鈴木淳史さんの「秋の放置自転車推進キャンペーン」を確認してから帰る。

outo-loungeでは明日以降も素敵でわけのわからないイベントが続く模様。ご興味のある方はどうぞ。最終日まで、あのプールが決壊しないことを祈っています。