傘は、たぶんいらない

2005-12-04 23:37:32 | Weblog
こんなに疲れ果てて帰って来たのに、日記を更新しているわたしは充分異常だと思う。
誰かわたしを止めて!

きょうは「未来」の角田純さんの『海境』と資延英樹さんの『抒情装置』の合同批評会で、わたしはこの会のそもそものところから関わってきたひとりとして、おふたりの晴れの舞台をできるだけ心地よいものになるようにと心掛けて準備を重ねてきたこともあり、単純に司会という役どころをこなすことはもちろんのこと、何かと心配したりわくわくしたりしてきたのであった。

結果としてはとてもいい批評会になった。
ひとことで言うと、とてもバランスのいい批評会だった。ふたつの歌集を同時に取り上げるということで、なかなか進行も難しかったのだけれど、パネリストの面々が、それぞれの役割を過不足なくこなしてくれた。司会としてはこんなにやりやすい会はなかったと思う。
細かくレポートする体力も気力もないですが、ほんと、いい会でした。

懇親会も二次会も楽しかったです。途中でしばらく沈没しました(誰にも言わなかったけれど、実はきょうは貧血気味で、途中何回か世界がぐるぐるしたりしていたのでした)。


信頼関係というようなことについて少し考えさせられる件あり。
何が一番大事なのかということは、もちろんそれぞれの価値観ではかられるものなのだろうけど、いつもこちらが思うほどには相手には伝わらないものであったり。裏切りというほどのことでなくても、ひとは簡単に傷付く、ということなど。そして修復はとても難しいということも(あ、きょうの会とは全然関係ないですが)。


もうろうとしたまま家を出たので、きょう雨が降るなどと思うこともなく傘は持っていなかったのだけど、結局傘が必要なのは会場から懇親会への道だけだった。
傘を持っているひとと持っていないひとが入り交じって助け合っての移動。
ああ、これは何かの暗示のようでもある。
もちろん、多少濡れることさえ厭わなければ、この世に傘などいらないのかもしれない。
基本的には雨女なのでお守りのように傘を持って出かけることが多かったけれど、この先の人生においてわたしは傘を必須アイテムのなかから削除しようと決めた。
濡れたっていいのだ。