「カナリア」と編集会議と串焼き

2005-03-16 08:33:01 | Weblog
息子と渋谷まで出かける。
昼食は「ねぎし」の牛タン定食。おいしかった。
そのあとアミューズCQNという映画館で「カナリア」を観る。
本当は息子に「パッチギ!」を見せたくて、水曜日は男女かかわらず1000円になるアミューズCQNという映画館に誘ったのだが、息子の意見で「カナリア」になりました(どうでもいい話だけどCQNの入っているビルが思いっきりオシャレでたまげたとです)。

オウム真理教の映画、くらいの知識しかなくて観てしまったのですが、奇しくも先日観た「誰も知らない」に続いて「子供もの」だったんですねえ。
主人公の少年が12歳にしては大人すぎる気がしたのだけど、演じている石田法嗣くんは今14歳くらいみたいだからそんなに違わないのか。個人的にはもちろん柳楽くんの方が好きだ。パンフの顔はいいんだけどなあ。
それより由希役の谷村美月ちゃんがよかった。ごく普通の本当にそのへんにいそうな感じとスレンダーな少女っぽい体つき。それなのに時々妙に大人っぽくなるアンビバレントな感じが役にはまっていた(やっぱりどうでもいい話だけど、谷村美月ちゃんて谷村新司の娘ですか?)。

テーマは重いのだけど、子供の目を通していることで重すぎない。とはいえ、「誰も知らない」と同じく大人の身勝手さみたいなものが突き刺さって来る映画。
最後のほうで由希が叫ぶ「子供は親を選べへんのや、大人は子供を選べるんか!」というセリフとかね。

オウムの事件はいまだに全て解明されているわけではないけれど、たとえばこんなふうに巻き込まれてしまった子供たちに、大人はどんな説明をしてあげればいいのだろう。
まあでも、国家レベルで大きな思想転換を何回も強いられて来た中国なんかの悲惨さに比べると、いや、比較の問題ではないか。

んー、でもやっぱり息子には「パッチギ!」のほうを観せるべきだったかな。


映画のあと息子のスニーカーの買い物につきあい、別れてわたしは東中野の「未来」発行所へ。
編集会議をしゅくしゅくと。

終わったあと、いつも行く「つぼ八」が無くなってしまっていたので別の店にしようと思ったらどこも満員。しばらく流浪してようやく入れた串焼きの店がなかなかヒットだった。
お通しで出て来た水ダコがおいしかった。筍焼きも。

筍は初物だったので「初物食べたときはどっちを向いて笑うんでしたっけ?」と聞いたら誰も知らなかった。S伯さんにいたっては「そんな話聞いたことないわ、夢でも見たんじゃないの?」とか言う始末。ほとんど歳上のお姉様ばかりなのに、知恵袋的な話はわたしのほうが知っているってどういうことなの。