息子の発熱そして朗読会

2005-02-19 22:46:59 | Weblog
昨日一日息子が腰痛で呻いていたのだが、けさになって急に発熱。
38.7度。腰痛は発熱の予兆だったか?
来週の国立の前期試験を前に、インフルエンザだったらどうしようかと心配。
おかゆを作ったが食べられないというので、アクエリアス二本あてがって母は朗読会へ。

冷たい雨。
予想通り客足はいまひとつ。
でも、ほんわかしたいい朗読会になったと思う。

トップバッターの田中庸介さん。
男前な仮面をつけて登場。本当に誰かわからない。仮面舞踏会で会ったら惚れてるね。
リハのときに仮面のせいで鼻づまり状態になっているのか、声が聴き取りにくいと感じたのだが、本番ではそんなに気にならなかった。新作の詩もよかった。数字短歌を読んだのに、松井さんがいなくて残念。

二番目の井口一夫さん。
このひとは立ち姿が美しい。そして声がいい。自作と謎彦さんの短歌を朗読。
ちょっと噛んでしまいがちだったのは三日も家に帰っていないとか徹夜あけだったとかそのせい?
自作朗読のプレッシャーに見事打ち勝って、お疲れさまでした。しょぼくれ中年の歌がよかったです。

三番目の大野道夫さん。
自作短歌をさらさらと朗読していき、島田修二、小笠原賢二、春日井建への追悼歌、そして佐佐木信綱の朗読テープと掛け合いの朗読。わたしがカセットテープの操作をしていたので緊張したのだけれど、信綱さんの朗読も味があってなかなかよかった。イタコみたいでした。

四番目は岡田幸生さん。
自作の短歌と自由律俳句を混ぜた朗読。わたしは岡田さんの歌は全部知っているのではないかと聴きながら思う。彼の歌には愛誦性があるのだな。歌会などで見ただけで、すーっと頭にインプットされてしまうのだから。寡作も美なるかな。

五番目は高木孝さん。
ある意味、本日のMVP。高木さんはそこにいるだけで人をなごませる不思議なオーラの持ち主。
自作のソネット風に作ったという短歌を朗読。笑いがあちこちで起きていたが、本人はいたって真面目に朗読をしている。ファン急増の予感。

最後は菊池裕さん。
このひとも立っているだけで絵になる。ジャジーなBGMを流しながら、渋い声で朗読をする。
歌集『アンダーグラウンド』からの朗読だったが、歌の選択もよかったと思う。ちょっと枯れたような低めの声がとてもセクシー。

終わったあとはいつものように「さくら水産」で打ち上げ。
庸介さんとオクタビオ・パスの『弓と竪琴』の読書会をしようという話で盛り上がる。
(後日談:早速mixiでコミュ作ってくれました。mixiメンバーじゃないと見れないと思いますが、こちらです http://mixi.jp/view_community.pl?id=113082)

家に帰ってMさんと長電話。いろいろと、もろもろと。


庸介さんの男前仮面姿の写真を載せたかったのだけど、写メるの忘れてしまいました。
う~ん、つくづく残念。