今、来日するなりアップリンクで自作「核の傷 肥田舜太郎医師と内部被曝」の上映後、ティーチインをこなしたマーク・プティジャンの助監督をしております。わたしも通訳をさせていただきましたが、ひとつわからないスラングが出てきて、う~ん、学んだ。フランスの原子力政策の柱であるエリートたちの話。ま、それはさておき。
2006年の「核の傷」から6年。
福島原発事故を経て、ふたたび内部被曝の問題で地方を講演してまわっておらえる93才の肥田先生を再びマークが密着取材です。
肥田先生は、広島で軍医として被曝されて、原爆投下直後からずっと日米政府が被爆者として認めようとしない内部被爆の患者さんの治療に人生を捧げ、さいたまに病院まで作られたかたです。
きょうは先生が理事をつとめておられた被団協の中央相談所の定期総会を撮影。その後、ちょっと外出して、近江洋菓子店で、お茶。
「アップルパイとお茶をぼくがごちそうするから」と先生がおっしゃって、監督と録音技師と私、甘いおやつにいやされました。
先生の若い頃のお話もうかがって・・・。
その後、被団協の地方支部の代表のかたがたが一堂に会する懇親会まで撮らせていただきましたが、びっくりするのは、みなさん、陽気なこと!
原爆被爆という悲劇的な体験を抱えて、このバイタリティ。
東京ブロックの皆さんの音頭で宴会場が「東京音頭」での陽気な盆踊り会場に変身したときには、人間の生命力の不思議さに陶然となりました。
ほんとう、ありがとうございました。