なぜか今日は母からの電話の音声がぼわんぼわんとこだましていて、「ママ、スピーカーボタン触ってない?」と何度も確認するのですが、「ママはふつうに聞こえる」と言うので、まあ、しかたない、このまま会話をするかと母の話を聞いていたら
「ママ、終活するの」と言い始める。
え? どこか具合悪いの? まあ、エンディングをきれいに着地という気持ちもわからないではないけれど、何かに影響されたのかしら?と不安になる。
「きょうね、講習でね」
ああ、なんか新興宗教か、モラリストの話でも聞いたのかな。
と、ちょっとブルーになりつつ耳を澄ます。
年をとった親というのは、予測不可能なところがありますからね。
「なに、ママ、エンディングノートでも書くの?」
「エンディングって何よ」と、無愛想になる母。
「しゅうかつ!就職活動!」と連呼する母。
なによ、就活? 終活じゃないの?
なんで、79才目前で、就活? わけわかんない、と思いながら、大病を克服した母なら何でもありだ。
というわけで、ポジティブな母はどうやら仕事をするというのですねえ。
まあ、このままサ−ビス付き高齢者住宅の小さな部屋でほそぼそと暮らすには母は元気すぎると思ってましたが。
でも、終活と就活、まぎらわしい! こだまする電話ならなおさら!
神様、そんなややこしいことせんといてください。
ドキっとします。