B面でかせごう!

京都なまりのフランス語通訳
*人見有羽子のポップでキュート*

フランスのアコーディオニストと言えばダニエル・コラン

2021-08-16 18:07:35 | 音楽です。

いよいよ8月25日にフランス・アコーディオン界の巨匠ダニエル・コランの80歳記念アルバム『アニバーサリー』が、リスペクトレコードよりリリースされます。

今回は6月にオンラインでおこなったインタビューをベースに、なんとわたしが通訳だけでなく、ライナーノーツを書いています。

ふだんは通訳なので取材が終わればハイ、おしまい、ですが、自分の言葉で文章を書くのはほんとにプレッシャーで、その産みの苦しみは6月頃にさんざんこのブログでもぼやきました。

でも、終わってみると、ダニエルさんのミュージシャンとしての人生をたどるライナーノーツ、

やって良かったな、としみじみ。6歳で本格的にアコーディオンを始めたムッシューですから、実人生と同じくらい音楽人生が長い。

 

リスペクト・レコードからこれまで何枚も彼のソロアルバムはリリースされていますが今回のアルバムは彼のお気に入りのジャンルを集めた集大成になっています。

ワルツありタンゴあり(=バンドネオンも彼です)、シャンソンあり(=ヴォーカルはおなじみのシャンソン歌手クレール・エルジエール)、オリジナル楽曲あり(=盟友のギタリスト、ドミニック・クラヴィクとの共作)。

録音に参加したミュージシャンたちも長年、彼と一緒に録音している気の良い人たちばかりなので(=腕も良い!)、和気藹々の楽しい雰囲気が伝わります。

 

音楽は文句なくおすすめですが、ブックレットもなんと35ページだったかな、力作です。

 

Daniel Colin “L'ANNIVERSAIRE” ダニエル・コラン「アニバーサリー」Couleur

アルバムの詳細はこちら→http://www.respect-record.co.jp/discs/res336.html Informat...

youtube#video

 

 

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グリゴリー・ソコロフの「フーガの技法」にはまる。

2021-05-14 20:54:29 | 音楽です。

なんてことない外出自粛の日々が続いています。

急ぎの翻訳は、ややこしいほど外界の憂さを忘れさせてくれるので、

ありがたや〜と取り組んでます。 原文日本語の読解がすでに難解で、う・・ん、これは単数か複数か、女性か男性か、

日本語はフランス語よりもそのあたりが不明瞭なので、立ち止まることの連続。

幸い、依頼主に電話で連絡がとれるので、なんとか。

 

そんな折り、偶然、France Musique の番組で、バッハの「フーガの技法/L'Art de la Fugue BWV 1080」の何とも魅力的な演奏を耳にして大興奮!

なんなんだ、このピアニストは、と調べましたら、ロシア人のグリゴリー・ソコロフさん。私が聴いた演奏はおそらくは30代の頃のものだと思いますが、今、現在70歳。ご健在で、来月にはシャンゼリゼ劇場でソロリサイタルのようで、

ああ〜〜、その場に飛んで行きたい。 コロナ禍だから、時間もあるし、でもお金がないからやっぱり行けない。

でも、一瞬、夢見ました。

それで、早速、中古でアルバム2枚組を注文したら、今日、届きました。

「フーガの技法」は飽きないんです。グレン・グールドのハープシコード演奏のアルバムは持っていますが、9番で

終わるので、あら、もう終わっちゃったの、う・・・ん、そんなあとをひく楽曲ですが、これがソコロフさんのピアノとなると、これがまたたまらなく優しくて、今回のアルバムには17番、とんで19番までおさめられているので、堪能させていただきます(=ん?なんで18番がないのだ? 調べよう)

おそらくわたしの場合は(=皆さんもそうでしょうか)、対位法がツボにはまるのだと思いますが、快感この上ない。

バッハはドイツ人で、ソコロフさんはロシア人。

あくまでわたしの趣味ですが、フランス人の作曲家ですごく好きという人はあまりいない・・。

イギリスならヘンデル(=英国に帰化するまでは確かドイツ人)、イタリアならバロック期のヴィヴァルディ、コレッリと名前は挙がりますが、フランスとなると・・・探さないとすぐに頭に浮かびません。

ジャン=フィリップ・ラモー? でも、これ!といったお気に入り曲はない。

人間の感性って何に反応するか人それぞれで面白いですよね。

わたしがフランス語を好きなのは、その数学的な厳格さだと思います。なので、わたしは意外に厳格な感性の持ち主かも知れないと推理しています。って、ぜんぜん違ってたりして! 

この年まで生きてくると、けっこう人生、つじつまがあっているので面白いです。

 

 

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マニュさんの出演ラジオ番組

2019-10-26 19:14:17 | 音楽です。

昨日はちょうど雨も小降りになった頃に、マニュ・モーガンのアコーディオンコンサートが始まりました。

第一部〜第二部、パリの歌、フレンチポップスのマイウェイ、ピアフやブレルのシャンソン、映画音楽、ラクンパルシータまでほんとうに楽器ひとつで、様々な音色を響かせて、自他共に認めるロマンチストのマニュの世界が繰り広げられました。

頭を空っぽにして、まだまだひたすら聴いていたい・・・という余韻の残るコンサートでした。

 

さて、マニュさん出演のラジオ番組の放送日のお問い合わせも来ていますので、ここでご紹介します。

たぶんマニュのCDレーベルの「リスペクト・レコード」のHPにも随時アップされると思いますが、

FM世田谷は、渡辺真知子さんのパーソナリティの生放送でしたので疾風のように駆け抜けて、いつものように賑やかに楽しく終わったのですが、え・・と次は

FM TOKYO ですね。全国ネットで放送されるはずの『Simple style』は、11月5日(木)の「オヒルノート」ということで、12:27〜29分頃スタート予定とのことです。

 

まさにシンプルライフ、清楚を体現したようなパーソナリティの華恵さんが貪欲に次々とマニュに質問されて、収録そのものは充実した時間でしたが、編集後はもうちょっとコンパクトかな? 

 

その後、ちょっととんで12月14日(土)だったと思いますが、こちらは東海ラジオ。全国津々浦々なのかどうかちょっと存じ上げませんが、確か、早朝6時台の番組。パーソナリティは、とびきり朗らかな川島葵さん。

元気いっぱいにならないはずがないので、私の声もすこしうわずってますわ、きっと!

わたしは絶対に聴きたくない。

 

でもマニュが非常に饒舌で雄弁な人なので、え、ラジオでそこまで詳しく説明する?と、メモをとりながら内心つっこんでおりましたが、リスナーの方々に彼のアルバムへの熱い想いがニュアンスたっぷりに伝わりますように、と、がんばりましたわ。

 

マニュの音楽は乞うご期待! 

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恋するパリで会いましょう、コンサート。

2019-10-22 20:28:31 | 音楽です。

『シティ・ハンター実写版』の公開は11月29日で、ちょっと先なのですが、

今週は今週で、おすすめコンサートがあります。


フランス人アコーディオニスト、今回が来日4度目のマニュ・モーガンさん。

前回の『フレンチ・カフェ・ミュージック〜パリ!パリ!パリ!』も、すてきにスィングしていましたが、

今回、第二弾の『フレンチ・カフェ・ミュージック〜恋するパリで会いましょう〜』

なんといいますか、おなじみの愛の歌を情感豊かなマニュのアコーディオンが優しく奏でる感じは、心が愛撫される感じ。


25日金曜夜、目黒区のめぐろパーシモン小ホールで今回、1回限りのコンサート。

音響もとってもいいホールなので、ぜひ、期待しておいで下さい!


あら、ちょっと下の方、切れてますが、すみません・・・。


こちらはアルバム紹介ね。なかなかいいジャケットでしょ? 秋のパリって感じ。


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ラフマニノフ、ようやく。

2019-08-04 14:56:57 | 音楽です。

先日、『パリで見出されたピアニスト』のルドヴィック・ベルナール監督と主演の若手俳優ジュール・ベンシェトリくんの取材通訳をさせていただいた関係で、

今までほぼほぼ無視していたロシアの作曲家ラフマニノフの名曲に目覚めました。


これまでほぼ無視。名前がかっこよすぎる。ラフマニノフ。

皆がいいと言うから、なおさらずっと喰わず嫌い。

フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが優美な滑りを見せていた時も、「ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番って、なんか、暗くて辛気くさい音楽やなあ。これではノリノリにはなれへんなあ」と、音楽としてはあまり良い印象を持っていなかった。


でも、『パリに見出されたピアニスト』のラスト、交響楽団とのピアノの演奏シーンに感動(ストーリー的にもドラマチック)。

さっそく、ピアノ協奏曲第二番の CDを手に入れようと、パリの友人におすすめのピアニストを聞いたところ、出て来た名前が60年代初頭のピアニスト、バイロン・ジャニス。

(=この友人が若かった頃の話ですよ)。

でも、同じCDを買うなら、録音のいいものを欲しいじゃないですか。

このバイロンさんは早くに演奏活動をやめているので、新しいアルバムがない。

それで、クラシック好きのベルナール監督に、おすすめピアニストをおたずねしたところ、カティアの名前があがり、「演奏はダイナミックですか? この曲に限っては、ゆるいのはものたりないんですけど」と念押しして、

「間違いない!」とのことで、KHATIA BUNIATISHVILI のピアノで、第二番と第三番の入ったCDをiTunesで購入。

でも、たしか主演のジュールくんは、ビジュアル的にはヴァレンティナの演奏にインスパイアされたと言ってたな、と思って、YouTubeで調べてみると、この女性ピアニストも圧倒的、豪快!


あらまあ、カティアもいいけど、ヴァレンティナもいいわね〜〜〜。

という移り気な気分でリサーチしたところ、ヴァレンティナではピアノ協奏曲の1から4番まで全部入ってるCDを発見。

というわけで、Valentina LisitsaのCDはモノとして手にいれました。


それにしても、昨今の女性ピアニストはみなさんセクシーにして美形!

びっくりします。ジャケットも、ビジュアルをきちんとアピールしていらっしゃるので感心します。女優さん?モデルさん?って風情。

というわけで、喰わず嫌いだったラフマニノフが、今夏のテーマ曲。


映画は9月27日に公開です。パリの風景とクラシック音楽を堪能できます。

ぜひ。




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