ことしは初夏にものすごく暑くて本番の夏に涼しかったせいか、
マロニエの色づきが悪く、なんだか茶茶けています。
でも夕暮れ前のおだやかな陽光で輝くリュクサンブール公園は絵葉書のように美しい。
読書する人、ノートにもの書きをする人、おしゃべりする人、キスするカップル、クロスワーズの途中で寝入ってしまったマダム、いろんな人たちがサスペンションの時間を味わっています。
手をつないで歩く超美しい若いレズビアンカップルにも遭遇!
あまりにも美しかったので後ろ姿だけでも写真に撮っておこうと追いかけたら、小道のまんなかで抱き合ってキス! あ~なんという絵になる光景。
マヌカンかなあ。背が高くて黒装束で。
誰も頓着してないのがいいんだよね。
そうそう、昨日はサンジェルマンデプレ近くのカフェのテラスでアンナ・カリーナを見かけた。さすがに話かけなかったけど。
きょうはリュクサンブール公園でアルバニアの小説家イスマエル・カダレがイスに腰掛けて和んでいた(のかは、不明)。ブラウンの革のジャケットがおしゃれで、うむ、さすがカダレだ、と後ろ姿を拝んだ。
カフェ・ド・ラ・メリのテラスで元カレとお茶していたら、20年前に2度しか会ったことのない男子と再会。やっぱりパリはコンパクトなんだなあ、出会いの確率は東京とは比較にならない。
むかしはシャイでほとんど話したことがなかった人なのに、今はこちらがオバチャン化しているので、「また東京に来たら連絡してね」なんて軽く名刺を渡せる。
そういう自分の変化は面白くて、楽しい。