母帰り、ふたたび静かな独りぐらし。
仕事もはかどる。
DVDで『君のいないサマーデイズ/Les Petits mouchoirs』 を見る。
ギヨーム・カネ監督。フランスではヒットしたのに日本ではビデオスルーだった作品。ちょっと長いかな。
マリオン・コティヤールはダルデンヌ兄弟の新作でもクビ寸前で必死で食い下がる女性を演じて素晴らしいらしいが、本作でも繊細な役どころを控えめに演じていて、なかなかいい。
フランソワ・クリュゼはやっぱり神経症的な自己中人間を演じて秀逸。
フランス映画はまだまだ人材不足ではないね。
それより、集団的自衛権だよ、今、わたしの最大関心事は。
とんでもハップン(あら、古い。1950年代の流行語!)。
国会中継を見ているとイライラしてくるので、ダイジェストで夜の報道番組と朝刊でチェックしてますが、生まれて初めて、公明党幹部に「がんばれ、そうだ、そうだ、怒れ!突っ込め!」と檄飛ばしてます。
ほとんど阪神タイガース観戦の勢いです。ま、私の場合、テレビの前ですけどね。
ちょっと懐かしい感覚。
ただ今、実家の母が上京中。
100%、全身全霊を傾けてアテンドしてます。
初日、日本橋の千疋屋本店でランチをして、三越にて赤毛のアンで結ばれた村岡花子とモンゴメリーの展覧会(人が多くて、読むパネルが多くて疲れました)。
2日目、自由が丘のマリ・クレール祭。犬を連れた人が多い。早速、トイプードルを抱いたマダムと遊歩道のテーブルを相席。母は「うちの福ちゃんはね」、等々力のマダムも「うちのハナはね」とおたがいのトイプードルの親バカ談議。おしゃべりがはずんで、テイクアウトした母のロイヤルミルクティがどんどん冷めていく・・。わたし、待ちきれず、ミルクティを飲みながら、目の前のパンの入った袋をうらめしそうにみつめる(さすがに一人食べ始められない・・)。
3日目、駒沢公園を生真面目に散歩。ここは運動公園。母と私には広すぎる。
疲れてしまってどこかに行く気力が失せる。じゃあ、映画でもみようか、と『ブルージャスミン』。見始めてすぐに気がつく。あ、ウッディ・アレンだった。饒舌な登場人物たち。字幕が途切れない。隣で咳をし、ペットボトルのお茶を飲む母。うーん、映画の選択を間違えたな。
プライベートとはいえ、アテンドには変わりない。そしてやはり疲れることに変わりない。でも、今、全力投球しなくてどうする、なのであと2日がんばります。
ひさしぶりに一人で映画館へ。
イメージフォーラムで公開中の『ヴィオレッタ/My Little Princess』。
2011年にカンヌで上映されて話題になり、カイエ誌でも記事を読んでいたのですが、まあ、日本には来ないだろうな、と諦めていたら、来た!
今回初監督のエヴァ・イオネスコといえば、アマンディエのシェロー組でひときわ白い肌でアンニュイな妖艶さを醸し出していた女優。
彼女の母親イリナ・イオネスコとの実話の映画化。
少女だった彼女に「アート」と称して妖しいポーズを強要するアート写真家の母親役にイザベル・ユペールときたら、う~ん、ゾクっとする。見ないわけにはいかない映画です。
そうそう、ドゥニ・ラヴァンも出てます。
映画はますます奇々怪々としてきます。
題材はシリアスですし、監督も真剣なのでしょうが、どっか突き抜けた、ユペールの怪演に笑ってしまう瞬間多々あり。
ユペールってやっぱりすごいわ。
お見逃しなく。
ようやく五月の薫風を語れる日々が来ました。
わたしも抗生物質のおかげでノドの痛みもおさまり、人心地ついています。
病気持ちの人間には、昼夜の温度差だけでなく、公共の場の温度が定まらないのもつらいものです。
たとえば外はぽかぽかなのでロッカーにジャケットを預けて展覧会場に入ると、寒い・・。すでに冷房が効いている!
先週、「ザ・ビューティフル」展がそうでしたね。地下鉄でもバスでも、え、もう冷房? という時があるんですよ。風邪ひいてなきゃ、気持ちいいんでしょうが。
そういえば、ホセ=ルイス・ゲリン監督がイメージフォーラム・フェスティバルの審査員で来日されていました。会期中、彼の短編2作が上映されていたこともあって、突如、トークショーの通訳にかり出されたのが先週。
ゲリン監督の作品は何作か見ておりましたが、今回上映された短編「ある朝の思い出」は良い! ほんとにこれってドキュメンタリー?って思うほど、話が良く出来てる。でも、彼に限って言えば、ドキュメンタリーかフィクションかなんて線引きをするのは野暮です。ゲリン監督の作品の魅力のひとつは抒情性です。ポエムなんです。
ポエムに論理性を求めるのが野暮なのです。わたくしはこうみえて合理的精神の持ち主なので、詩の翻訳が苦手。「意味わかんない~。ロジックじゃない~」ことが多々あるからです。そこに身をゆだねる心地よさに到達しなきゃ、詩は楽しめない。
ゲリン監督の映画も、ちょっとキツネにつままれつつ、心地良いからすべてオッケーなのでした。
第一、ゲリン監督そのものがポエムみたいな人です。ほわんと優しい。大抵の人とのあいさつはハグです。そんなに親しくなくてもハグ。いいですね~。
2年前にゴールデン街でお見かけした時は、かなり酩酊状態でいらしたようで、超陽気に歌ってらっしゃって、そういうラテン系の人かと思っていたら、(しらふの時は?)物静かで知的なアーティストさんでした。
株がアップ!
株がアップ! と言えば、フランソワ・クリュゼ。今月31日に公開の『ターニング・タイド』のプロモのために電話インタビュー。超超超サンパチックで、日本への愛にあふれてました。
ちょうど本国ではソフィ-・マルソーと共演の『Une Rencontre』が公開されたばかり。大人のラブコメって感じですが、観たい!!!
ソフィー・マルソー、すてき! 好き好き!
というか、好みなんです・・。あの垂れ目が・・・。どっか公開してくれないかな。
風邪がなおりません。
抗生物質の処方を拒んだのがいけなかったのか・・
いつもなら抗生物質飲んですぐ治るんだけどな。今回はウイルスがノドをうろうろしてる感じで、毎日、ノドが痛い場所が変わります。
気管支の方向へ降りているようで、咳もでます。痰もでます。
肺がんで亡くなったおとうちゃまの苦しさを何百万分のイチくらいは体験してます。
体力がないのかな。がつん、と食べないからなあ。食欲ないし。
今朝方の悪夢は、殺し屋に追われてすんでのところで逃げおおせた、という恐ろしいもの。殺し屋が女性グループなんですよね、これが。ナイフをヤクザさんみたいに私の指の間に、トントンするわけですよ。きゃあ~。
もう逃げるのとサスペンスに疲れ果てて、捕まって死んじゃおうか、と思ったくらい。
夢は本来、覚えておく必要のないものらしく、夢を記憶しようとするから夢にとりこまれてどんどん夢を見るようになるらしいですよ。
こんなことブログに書いてるのは逆効果!
でも、あまりにリアルなので、ちょっと自分の想像力・創造力に感嘆する部分もあり、要するに夢披露は、自慢話だ。やめよう。