日の入りの東尋坊。
海に面した高台のIWABAカフェが、とても居心地がいいので、２日続けておじゃましています。
と言っても、私の目は水平線ではなく、ほぼパソコンのスクリーンに釘付け・・。優しいおねえさんスタッフ、ゆったりしたテーブルがあるので、パソコン、外付けHD、ナレーション台本、電子辞書を大胆に広げて、イヤホンで音声をチェックしている限り、そこがどこなのか、どうでもいいことさ、な感じですが、やっぱり東尋坊にいる、というだけでちょっとバカンス気分です。
周囲では理解不可能なアジア言語が飛び交っていますが、それもまたバカンス気分を盛り立ててくれて。
これぞリゾート地って感じの看板のレストランもあって、ほんと、気分は子供の頃の紀伊半島、熊野灘です。
きょうから東尋坊です。
雨に煙る海岸。
今週はドキュメンタリーの撮影のアテンド通訳です。
監督はすでに東尋坊に何度も訪れているフランス人なので、レストランもカフェも彼におまかせ。
通訳に徹することができるので楽ちんです。
京都の田舎の日曜日。
穏やかな春の陽光が降り注いでいます。庭の木々の葉もキラキラ。
リビングから、母と新しいビジネス仲間の楽しげな笑い声が漏れ聞こえてきます。
明日は、２年間お世話になったサービス付き高齢者住宅を出て、母が実家に戻ります。
私は引っ越しの手伝いに帰ってます。
２年間でモノってたまるものですね。引っ越し業者の人もびっくりですよ、きっと・・。
「荷物、ちょっとしかないので」なんて電話でアピールして、安い見積もりあげてもらったけど！
朝９時スタートです。早寝早起き必至です〜〜〜〜。
一ヶ月以上も遅れて、ようやく確定申告に着手（やれる日はあっても、頭と心が拒否してました・・・。数字苦手）
何度も間違って（間違いに気づくだけでもエライ！）、深夜近くにようやく完成。
翌日、税務署に提出できてホッ。
なので、ご褒美に、いそいそと新作映画を観に渋谷へ。
『メットガラ ドレスをまとった美術館』＠ルシネマ。
好きなんですよ、ファッション関連のドキュメンタリー。オートクチュールの豪華さをクローズアップでみられるのは映画ならでは！ ファッションは芸術品かどうか、という問題が映画でも話題になりますが、オートクチュールに関して言えば、芸術品ですね。人間の意匠力、創造力とそれを形にできる卓越した技術には脱帽です。圧倒されます。すごい。
誰もが身につけられるものじゃないですが（価格的にも身体的にも）、こんなふうに美しいものを作り出せる人間ってすごいなあ、と感動します。
本作は、展覧会の舞台裏のドキュメンタリーですが、時間との戦いのなか、キュレーターやスタッフは当日のガラパーティーに間に合わせるのだから、やっぱり優秀なんだろうな、でも、胃はきりきりと痛むだろうし、おちおち寝てられないだろうし、大変！
手を合わせて拝みます・・お疲れさまでした・・・。
わたしは観客でいいや！
おばあちゃんの告別式も無事おわり、東京の兄は出張へ、弟夫婦は西宮の自宅に戻りました。
わたしもそろそろ戻ります。
家族葬なので、気のおけない人ばかり。
収骨を待ちながらの食事も、久しぶりの家族の食事という感じで、笑いが絶えず、悲壮感ゼロでした。
そして人生は続く・・・ですね。
